2011年7月10日日曜日

写真のはじまり

昔から旅好きでしたが、最初の海外旅行がユーラシア大陸横断という少々大掛かりな旅だったにも関わらず、その旅へはカメラを持っていきませんでした。


写真を撮るという事自体に魅力を感じていないどころか、写真を撮ることがかっこ悪いとさえ思っていたかもしれません。「心の中にシャッターがある」とか、「記録より記憶」…なんて思っていましたから。まだ二十歳でしたからね。


今思えば、このときの旅の写真を撮っておけば良かったと少し後悔しています。イランのアルゲ・バムは2003年の大地震で崩壊してしまいましたから。二十歳の時は、来たければまた来れる、と思っていて、今しかできない…と念じることは、その後の自分の可能性を潰しかねないと本気で考えていました。でもまた来た時に同じ景色や、同じ出会いがあるわけでは無いことを少しずつ知りました。


そうこうしているうちに、今ではすっかり写真三昧で、写真が生活の中心になってしまいました。結局写真にのめりこむきっかけもやはり旅でした。


ユーラシア大陸横断の2年後、新宿から本州最北端の大間岬まで900km徒歩の旅をしたときに、コンビニエンスストアで、2,000円ちょっとのトイカメラを買いました。当時はトイカメラという括りは無かった気がしますが、要するに、レンズ付きフィルムの使い捨てでは無いもの・・・という位置づけで安価なプレスチックレンズのカメラが、コンビニエンスストアに置かれていました。徒歩の旅では、そのカメラでスナップを撮りました。


徒歩の旅を終えてからは、1ヶ月も経たないうちに、アジアを7~8ヶ月旅したのですが、その時にそのカメラを持って出かけたのです。


この時の旅は、内容も格別でしたが、撮った写真の出来も素晴らしかったので、次の北海道オートバイツーリングの旅では、親の一眼レフを借り、道中三脚やフィルタなどのアクセサリを購入しながら、カメラ雑誌などで、撮影のノウハウを勉強しながら、夢中になって写真を撮ったのでした。


それらの写真の一部をご紹介します。

中国の西の方、新疆ウイグル自治区。ここからパキスタンへ抜けました。トイカメラで撮影。

ミャンマー、インレー湖。トイカメラで撮影。

北海道 美瑛にて。親から借りた一眼レフは、オートフォーカスで一時代を築いたミノルタα-7000(1985年発売)。

北海道 美瑛にて

北海道 落石岬にて

北海道 神の子池にて

ミノルタ α-7000(1985年発売)

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