2012年1月12日木曜日

1月の丹沢主脈縦走

2012年1月7日(土)

久々のブログ更新です。

毎年秋から年末にかけて仕事がとても忙しく、山もご無沙汰となっていてブログ更新どころではありませんでした。

仕事は、年が明けてから春先まで少し落ち着くのですが、今年の正月は2日から5連勤で、その後3連休という予定でした。

3連休の初日だけ予定が空いていたため、山に行く計画を練っていました。5連勤最終の金曜日の夜、恵比寿で新年会をした後に、一度浦和の家に帰って着替えをして、荷物を担ぎ、終電で丹沢を目指したのでした。

小田急線の渋沢駅から歩き始め、酔いも醒めぬまま、夜通しで塔ノ岳を登ることにしました。

出発が終電ぎりぎりで、焦って支度をしたため、地図とiPhoneと時計を忘れるという決定的なミスをしたのでした。終電だからもう後戻りはできない状況…。幸い所持していたコンパクトカメラにGPSと高度計を内蔵していたため、多少の目安にはなりました。もちろん時間を確認することもできます。

Panasonic DMC-FT3
GPSと高度計などを内蔵している。
GPSは、位置情報の更新に時間がかかるのが難点。

渋沢駅に着いてからは、駅前の案内表示で大体の道のりを確認して、登山口のある大倉を目指して歩き始めました。渋沢駅から大倉までは徒歩一時間くらいでしょうか。大倉に着いてからは、ヘッドライトを装着し、大倉尾根から登山を開始しました。塔ノ岳までは7km位の道のりです。

登山道には、ところどころ標識があり、距離も明記されているため、夜道でも迷う事はありませんでした。道は全体的に整備されており、木の階段となっているところが多いです。しかしこれらが歩きやすいとは限らず、特に暗がりの中では、足元の微妙な段差を見誤り、つまづきやすかったため、思いのほか疲れました。


大倉尾根には、このような標識がたくさんあるため道は非常に分かりやすです。


今回は、夜明けを塔ノ岳山頂で迎える予定で、夜景や朝焼けを撮るために、三脚を持って行きました。4kg以上ある本格的な三脚です。カメラは軽めのものにしましたが、レンズを2本持って行きました。そのため荷物はテント泊と同じか、それ以上の重量がありました。

気温は、時計を忘れたため分かりませんでしたが、ペットボトルの水が僅かにシャーベット状になる程度でした。最初はさほど寒さを感じませんでしたが、頂上付近では、風が強くなり、体感温度はかなり低くなりました。

頂上についたのは、夜明けまで2時間位の時間でしょうか。夜景の写真を数枚撮ったものの、汗冷えで、とても寒くて辛かったことや、眠気に襲われたことから、夜明けを待たずに下山しよう、と思った程でした。

防寒着を着こんで、何とか耐えていると、徐々に空が明るくなってきて、街の光と夜明けの空や星が綺麗で、写真を撮るのに夢中になってしまいました。こうなると時間が過ぎるのはあっと言う間で、暗がりから、うっすら富士山が見えだしてからは、東に西に撮影に忙しくなりました。

東京、横浜方面の夜明け

夜明けの富士山


横浜方面を望遠レンズで

スカイツリー(左)と、東京タワー(右の赤いライトが見えるところ)

塔ノ岳山頂の標識と富士山

富士山をもう一枚。(ここまでは全て塔ノ岳山頂から撮影したもの)

搭ノ岳山頂で朝を迎えた後、すっかり眠気も覚めたので、そのまま大倉尾根を下って帰るという気持ちにはなれず、時間的に余裕もあるので、丹沢主脈の縦走をすることにしました。

搭ノ岳~丹沢山~蛭ヶ岳~姫次~焼山…と丹沢主脈を進む場合ネックとなるのが焼山から下山した後の交通手段。焼山登山口バス停から三ヶ木というところへ行き、三ヶ木から橋本駅行きのバスに乗り換える必要があるのですが、このバスは土日は、午前と午後に1本ずつしかありません。午後は16時38分発ですのでこれを逃したらタクシーを呼ぶしかありません。


今回のように搭ノ岳山頂スタートの縦走であれば、十分間に合うのですが、朝一番で渋沢駅からスタートした場合は、この縦走はきついかもしれません。(通常一泊二日のコースみたいです。)


塔ノ岳から次に目指す丹沢山は、緩やかに上っていくため軽快に進めました。丹沢山では、殆ど滞在せず、蛭ヶ岳を目指しましたが、この間は少し下りがあって、さらに上らなくてはいけません。それでもこの三つの山の縦走は見晴らしがよくて気持ちが良いです。

塔ノ岳から丹沢山は、2.6km


丹沢山の山頂。ここから蛭ヶ岳は3.3km。
蛭ヶ岳に向かう途中にある鬼ヶ岩


右手が 蛭ヶ岳。一旦下ってから上ります。

蛭ヶ岳山頂。塔ノ岳からここまでは眺めが良い縦走路。
丹沢最高峰で、神奈川県最高峰でもあります。

蛭ヶ岳山頂から焼山方面へは、ほとんど上ることなく、ひたすら高度を下げていきます。姫次までは雪が残っているところが多いため、軽アイゼンが必要かもしれません。姫次から焼山の間にも、霜柱が凍ったところなど、滑りやすいところがありました。

蛭ヶ岳から姫次は3.3km。
姫次方面への下りでは、軽アイゼンを付けた人もちらほら。

姫次に着くとまた富士山を拝めます。
姫次から焼山は4.9km。なだらかな下り。

焼山には人工の見晴らし台がある程度で、あまり山頂という感じがしません。焼山からはバス乗り場がある西野々か、焼山登山口を目指します。途中分かれ道がありましたが、どちらも距離は同じだったと思います。


焼山につくと、こんな見晴らし台があります。

シンプルは時刻表。土日は一日2本ずつ。

焼山登山口に着き、バスまでの待ち時間が2時間もあったため、三ヶ木方面を目指して歩きました。バスの通り道を歩いていたので、結局待って乗るはずだったバスに追いつかれた格好で乗ることができたのですが、止まって待って体を冷やすよりは良かったかもしれません。


こうして結構長い時間寝ずに歩き続けたのでした。写真も撮れて満足でしたが、機材が重いのはやはり辛かった。見直しが必要ですね。


今回、それほど多くの人とすれ違ったわけでは無かったので、この時期の丹沢はお勧めかもしれません。温かくなるときっと混雑するのでしょうね。


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