7月の終わりに雲取山に登ってから3週間が経過しました。雲取山は標高2,017mで東京一高い山でしたが、次に目指すのは関東で一番高い奥白根山(日光白根山)です。標高は2,578m。
雲取山が一泊二日だったのに対して、今度の日光白根山は日帰りで挑みます。
さいたま市から始発で電車に乗って途中友人と合流。新越谷から東武線を乗り継ぎ東武日光へ。そこからはバスで湯元温泉を目指します。
湯元温泉を出発したのは、午前9時10分。湯元温泉から東武日光駅へ戻る最終バスは19時30分ですので、最終バスまでの時間は10時間以上あり、無理なく日帰りが出来るはずの計画ですが、日没の時間が気になります。
この日の天気は雨。前日から雨が確定していましたが、雨天決行としました。前回の雲取山に引き続き雨。日帰りは結構タイトなスケジュールだったため、雨の中ペースを保てるか不安がありました。しかもこの週末は8月とは思えないような寒さで、東京でも日中21度くらいでした。2,500m級の山頂では、気温は10度程度になると思われました。
前日に入間のアウトレットで、モンベルのU.L.ダウンインナーパーカを安く購入しました。ダウンは雨に不向きなので、行動着というよりは、寒いときに羽織るために携行しました。
さて、湯元温泉からは、スキー場を抜けて歩き始めます。
スキー場を登ります |
雨と靄の中、夏のゲレンデは幻想的 |
ゲレンデを越えると、工事中で興ざめな感じの登山口が現れました |
外山の北面を南下するように登り、途中で西へそれて、外山鞍部というところまで、1時間40分ほどで辿り着きました。ここまでの間、平らな場所は無く、ただひたすら登ります。時計の高度計は、正しいかわかりませんが、2,100mを超えたくらいで気温は18度でした。レインウェアを着ていたのと、急な登りによる運動で、汗を沢山かいていましたが、まだ寒くは無い程度です。
外山鞍部からは西へ前白根山を目指します。ここでは途中、森林限界を超えます。段々と木々が少なくなり、高山植物が増え、靄の中、岩の露出した山頂が現れる様は、幻想的で興奮を覚えます。
前白根山の標高は、2,373m。到着は11時38分。晴れていれば五色沼を手前に、雄大な奥白根山が見えるはずでしたが、さすがにこの日は天気が悪かったので展望はゼロ。山頂はだだっ広く、視界が悪かったせいで奥白根山を視認できず、ここから先、ルートを誤って別の方角へ下山していました。途中コンパスを見て方角が違うことに気が付いたので、30分程のロスで済みましたが、一度山頂に戻ってからルートの修正をする必要がありました。
レインウェアの下は、パタゴニアのキャプリーン(長袖)に、ノース・フェイスののTシャツを重ねて着ていましたが、Tシャツは綿が20%入っていたからでしょうか、絞れるくらいびしょ濡れになりました。前白根山の山頂は気温も下がり、風が強かったため、足を止めてる間は汗冷えで寒かったです。予定どおり五色沼避難小屋まで下って、屋根の下でランチタイム。到着は12時20分でしたので、出発から3時間ちょっと。途中道に迷った時間がちょっと惜しかった。
五色沼避難所で50分も休憩をしたため、再出発は13時10分になってしまいました。びしょ濡れのTシャツを脱いで、フリースとダウンインナーを着込みました。濡れたキャプリーンを体温で乾かす際に、レインウェアとの間にダウンが空気の隙間を作ってくれたため、それほど体温を奪われずに済みました。
とにかく視界が悪く、どこが山頂かわからないほどでした。到着は14時10分。気温は11度くらい。着込んでいたおかげで寒くなかったです。
頂上を後にして五色沼避難小屋まで戻り10分弱休憩。ダウンを脱いで身支度を整え、北に進路をとり、五色沼を目指しました。五色沼は自然のままの姿で幻想的でした。我々以外には誰もおらず、しばし写真を撮ったりして、足取りが遅くなりました。私はこのあたりで右足付け根に強い痛みが出てきました。猿の遠吠えが聞こえてきて、よそ者を牽制しているかのようでした。
五色沼からは登りが始まりますが、右足の付け根が痛くてペースが落ちました。座禅山と五色山、国境平と縦走します。往きとは異なる北側のルートで湯元を目指します。このあたりは、上野の国と下野の国の境なのですね。
五色山山頂に到着したのが16時17分。標高は2,379m。地図では湯元まで2時間10分の道のり。最終バスには間に合うとしても、急いで下山しないと暗くなってしまいます。ここからは転げるように下山しましたが、笹が深く、足元はすべり、倒木や岩が道を阻み、転んだり尻餅をついたりしながら進みました。
高度計を見ても全然高度が下がらず、途中、本格的に暗くなってきたのでかなり焦りました。後で振り返ると、この時は冷静さを欠いていたので危なかった思います。
・ルートを見誤ったら、日没前にルートを修正することが困難だった。
・怪我や滑落する可能性があった。
時間に余裕が無い場合は、来た道と同じルート(前白根山のルート)をとった方が、不要な焦りもなく安全だったかもしれません。前白根山側のガレ場の下りも危険だとは思いますが...。
晴れた日にまた登りたいけれど、雲取山よりちょっと厳しさを感じる山でした。テント場があれば、ゆっくり登れて良いのですが。
最後に、通ったルートのメモと地図。
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8/21(日)雨
湯元温泉バス停 9:10
ゲレンデの先の登山口 9:38
外山鞍部 10:49
前白根山山頂 11:38
五色沼避難小屋 12:20 ここに至るまでに道に迷い30分ロス。
(昼食休憩50分)
奥白根神社 14:04
奥白根山山頂 14:10
五色沼避難小屋 15:03
五色沼 15:24
五色山山頂 16:17
湯元温泉登山口 17:50
湯元温泉バス停 18:12
湯元温泉~奥白根山山頂の歩行記録
※外山付近の記録が間違っている。3km程多い?
https://goo.gl/jyYSdY
奥白根山山頂~湯元温泉の歩行記録
https://goo.gl/4LjaS2
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足元が悪い中、いきなりガレ場が続きます |
ところどころ、倒木が道を遮ります |
倒木を跨ぐのは、意外と面倒です |
外山鞍部からは西へ前白根山を目指します。ここでは途中、森林限界を超えます。段々と木々が少なくなり、高山植物が増え、靄の中、岩の露出した山頂が現れる様は、幻想的で興奮を覚えます。
前白根山に近づくにつれて花が増えてきました。 |
前白根山山頂付近。森林限界を超えて、岩石が露出しています。 |
前白根山山頂
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前白根山の標高は、2,373m。到着は11時38分。晴れていれば五色沼を手前に、雄大な奥白根山が見えるはずでしたが、さすがにこの日は天気が悪かったので展望はゼロ。山頂はだだっ広く、視界が悪かったせいで奥白根山を視認できず、ここから先、ルートを誤って別の方角へ下山していました。途中コンパスを見て方角が違うことに気が付いたので、30分程のロスで済みましたが、一度山頂に戻ってからルートの修正をする必要がありました。
レインウェアの下は、パタゴニアのキャプリーン(長袖)に、ノース・フェイスののTシャツを重ねて着ていましたが、Tシャツは綿が20%入っていたからでしょうか、絞れるくらいびしょ濡れになりました。前白根山の山頂は気温も下がり、風が強かったため、足を止めてる間は汗冷えで寒かったです。予定どおり五色沼避難小屋まで下って、屋根の下でランチタイム。到着は12時20分でしたので、出発から3時間ちょっと。途中道に迷った時間がちょっと惜しかった。
前白根山からは一旦下ります。 |
途中結構な下り |
五色沼避難小屋に到着 |
避難小屋では、防寒対策と昼食。 |
五色沼避難所で50分も休憩をしたため、再出発は13時10分になってしまいました。びしょ濡れのTシャツを脱いで、フリースとダウンインナーを着込みました。濡れたキャプリーンを体温で乾かす際に、レインウェアとの間にダウンが空気の隙間を作ってくれたため、それほど体温を奪われずに済みました。
いよいよ奥白根山を登り始めますが、霞んで頂上がどこかわかりません。 |
これはトリカブトですね |
結構な斜面を登ります。風を遮るものが無いため、強風でした。 |
奥白根山(日光白根山)の山頂。天気が悪く、見晴らしが悪かったことは
残念でしたが、晴れていれば足がすくんだかもしれません。
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とにかく視界が悪く、どこが山頂かわからないほどでした。到着は14時10分。気温は11度くらい。着込んでいたおかげで寒くなかったです。
頂上を後にして五色沼避難小屋まで戻り10分弱休憩。ダウンを脱いで身支度を整え、北に進路をとり、五色沼を目指しました。五色沼は自然のままの姿で幻想的でした。我々以外には誰もおらず、しばし写真を撮ったりして、足取りが遅くなりました。私はこのあたりで右足付け根に強い痛みが出てきました。猿の遠吠えが聞こえてきて、よそ者を牽制しているかのようでした。
五色沼 |
五色沼からは登りが始まりますが、右足の付け根が痛くてペースが落ちました。座禅山と五色山、国境平と縦走します。往きとは異なる北側のルートで湯元を目指します。このあたりは、上野の国と下野の国の境なのですね。
五色山山頂にて。こちら側が下野の国。 |
こちら側が上野の国。 |
五色山山頂に到着したのが16時17分。標高は2,379m。地図では湯元まで2時間10分の道のり。最終バスには間に合うとしても、急いで下山しないと暗くなってしまいます。ここからは転げるように下山しましたが、笹が深く、足元はすべり、倒木や岩が道を阻み、転んだり尻餅をついたりしながら進みました。
足元は滑るし、倒木が多く大変でした |
高度計を見ても全然高度が下がらず、途中、本格的に暗くなってきたのでかなり焦りました。後で振り返ると、この時は冷静さを欠いていたので危なかった思います。
・ルートを見誤ったら、日没前にルートを修正することが困難だった。
・怪我や滑落する可能性があった。
時間に余裕が無い場合は、来た道と同じルート(前白根山のルート)をとった方が、不要な焦りもなく安全だったかもしれません。前白根山側のガレ場の下りも危険だとは思いますが...。
晴れた日にまた登りたいけれど、雲取山よりちょっと厳しさを感じる山でした。テント場があれば、ゆっくり登れて良いのですが。
最後に、通ったルートのメモと地図。
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8/21(日)雨
湯元温泉バス停 9:10
ゲレンデの先の登山口 9:38
外山鞍部 10:49
前白根山山頂 11:38
五色沼避難小屋 12:20 ここに至るまでに道に迷い30分ロス。
(昼食休憩50分)
奥白根神社 14:04
奥白根山山頂 14:10
五色沼避難小屋 15:03
五色沼 15:24
五色山山頂 16:17
湯元温泉登山口 17:50
湯元温泉バス停 18:12
湯元温泉~奥白根山山頂の歩行記録
※外山付近の記録が間違っている。3km程多い?
https://goo.gl/jyYSdY
奥白根山山頂~湯元温泉の歩行記録
https://goo.gl/4LjaS2
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