私は海外を旅した時に現地の貨幣を集めるのが好きなのですが、日本の記念貨幣なども少しずつ集めています。
最近ですと、先月(2016年4月20日)に発売された、新幹線鉄道開業50周年記念の100円硬貨4種類を入手しました。
1年前(2015年4月22日)、5種類が先に発売されていましたので、これで合計9種類の図柄が揃いました。
新幹線鉄道開業50周年記念100円貨幣 上段5種が平成27年4月発売、下段4種が平成28年4月発売 |
私は銀行で交換しましたが、造幣局の通販ではプラスチックケース入りの4点セットを1,400円で販売していました。昨年販売分の5点セットは1,500円で、いずれも送料・消費税込みです。
このように造幣局からケース入りで売られるものを、ミントと呼び、オークションなどでは、流通品より高く取引されます。ミントとは英語で造幣局のことです。
最近はコインを収集する人が減ってきているように思いますが、新幹線鉄道開業50周年記念貨幣は、鉄道ファンの目に留まったのか、早くもオークションで高値がついているようです。
今回(平成28年4月)販売された4点の拡大画像は下記のとおりです。
九州新幹線(新800系) |
北海道新幹線(H5系) |
秋田新幹線(E6系) |
山形新幹線(E3系) |
裏面は共通の0系新幹線の図柄で平成28年銘 |
斜めギザです |
平成27年に販売された5点の拡大画像は下記のとおりです。
山陽新幹線(500系) |
東北新幹線(E5系) |
北陸新幹線(E7系、W7系) |
東海道新幹線(N700A) |
上越新幹線(E4系) |
裏面は共通の0系新幹線の図柄で平成27年銘 |
造幣局は他にも9点を同時収納できる専用ケースを販売していましたが、すでに申し込みを終了しているようです。
新幹線鉄道開業50周年記念百円クラッド貨幣収納ケース |
収納ケースの裏面 |
開くと日本地図型のホルダーになっています |
さて、日本の記念貨幣ですが、1964年(昭和39年)発行の東京オリンピック記念1000円銀貨、100円銀貨から始まり、
・日本万国博覧会(大阪万博)記念100円白銅貨(昭和45年)
・札幌オリンピック記念100円白銅貨(昭和47年)
・沖縄国際海洋博覧会記念100円白銅貨(昭和50年)
・天皇陛下御在位50年記念100円白銅貨(昭和51年)
・・・と続いていきます。
昭和57年に500円硬貨が誕生したため、昭和60年の国際科学技術博覧会(つくば万博)記念貨幣は、500円白銅貨となりました。
それ以降、記念硬貨は500円以上のものばかりでしたが、今回は昭和51年以来の100円記念硬貨となりました。
材質は白銅と銅を圧着したクラッド貨幣で、サイズは現行の100円白銅貨と同じ、直径22.6mmです。
これで現在使える直径22.6mmの100円硬貨は14種類になりました。デザインは表裏あわせて20種類ということになります。
直径22.6mmの100円硬貨は14種(2016年現在) デザインは表裏あわせて20種類 |
昭和32年と33年に発行された100円銀貨。 通称「鳳凰」。現行貨幣として使えます。 |
昭和34~36年、昭和38~41年に発行された100円銀貨。 通常「稲穂」。こちらも使えます。 |
昭和39年に発行された東京オリンピック記念100円銀貨。 こちらも使えます。 |
昭和42~63年、平成元年から現在まで発行されている100円白銅貨 |
昭和50年に発行された沖縄海洋博覧会記念100円白銅貨。 こちらも使えます。 |
ちなみに現在の100円硬貨ですが、平成13年と平成14年のものは発行枚数が少ないため、それらを手にした時は使わずにとっておいた方が良いと思います。(流通している使用済みのものでも、少し価値があります。)
平成13年と平成14年の100円玉は発行枚数が少ないです |
最近は電子マネーの普及で小銭を嫌う方も多いかもしれませんが、小銭を手にした際には、発行枚数の少ない年のもの(「特年」と呼ばれています)を見つけてみてはいかがでしょうか。
造幣局の下記ページ内に、「年銘別貨幣製造枚数」のリンクがあり、発行枚数をチェックできます。
http://www.mint.go.jp/coin/data/data_index.html
特年や、記念貨幣、古銭などの価値は、日本貨幣カタログに詳しく載っています。この本は眺めるだけでも結構楽しいです。