2017年12月31日日曜日

11月、奥多摩駅〜本仁田山〜川苔山〜川井駅(日帰り)

2017年11月4日(土)

前回の山行から半年近く経ってしまいました。さらにブログに書くまでに2カ月弱要してしまいました。今年の山行は今年の内に書いておきましょう。

さて、今回は奥多摩、川苔山(川乗山)の日帰りルートです。
川苔山へはいつか奥多摩駅から埼玉方面(有間山稜方面)へ抜ける際に寄りたいと考えていましたが、なかなか行けずにいました。

今回、半年振りの山行だったので、近場で良いところ・・・ということで、奥多摩駅から奥多摩三大急登の一つと言われている本仁田山経由で川苔山を目指し、赤杭(あかぐな)尾根で川井駅まで下るルートを歩くことにしました。コースタイムは7時間20分くらいです。

まずは奥多摩駅から車道を歩き、本仁田山の登山口を目指します。地図では車道歩きの時間が50分となっておりますが、実際歩いてみると30分程度でした。

大休場(おおやすんば)尾根は、奥多摩三大急登といわれるだけあり、確かに急坂で登り応えがありました。登山口から本仁田山山頂までの標高差は700mくらいでしょうか。山頂に着くと数名の方が食事をしていましたが、静かで小さな山頂で、木々の隙間から富士山が見えます。山頂の少し南側からは棒ノ嶺方面の展望もあります。

奥多摩駅から歩き始めます

氷川国際マス釣場を越えると右手に本仁田山方面の分岐があります

緑山小舎を通過

登山口に到着。民家の荷揚げ用のレールが敷いてあります。

民家を越えると乳房観音の標識あり

乳房観音
 
由来が書いてあります


急登を登ります

 
大休場尾根に出てからも急登です


本仁田山山頂付近で埼玉との都県境が見えます




本仁田山山頂

本仁田山から望む富士山


本仁田山からは、大ダワに至るまでに200mくらい下り、そこから川苔山までは300m強登るのですが、途中もなかなかの急登でした。

川苔山の山頂に近付くにつれて、人が増えてきます。これまで針葉樹が多かったため余り紅葉はありませんでしたが、川苔山周辺はこれまでと比べて彩りが豊かな印象でした。山頂は広く、雲取山や、石尾根方面、長沢背稜方面の山々が良く見えます。東の曲ヶ谷北峰方面へ行くと関東平野も見えます。川苔山は平野部からも良く見えているはずです。 私が住んでいる浦和あたりからだと、奥多摩・秩父の山々の一番高い峰が雲取山で、その手前の少し左側に川苔山が見えます。

左が鷹ノ巣山、中央が雲取山、その右が天祖山

後ろの稜線は御岳山方面ですかね

歩いてきたコブタカ山(左)と本仁田山(右)

ちょっとした岩場


ロープが張ってある箇所もあります

川苔山が見えてきました

川苔山(川乗山)山頂に到着


川苔山を後にして、赤杭尾根を川井駅方面へ下ります。コースタイムは3時間ちょっとです。あまり展望があるわけではなく、地味なルートですが、赤杭山付近では、木々の隙間から大岳山や御岳山方面が見えます。

川苔山山頂から雲取山方面を望む

拡大すると雲取山(中央右)の左奥に飛龍山も見えます


川苔山を振り返ります

川苔山を少し東に進むと木々の隙間から平野部が見えます

赤杭尾根を下ります


赤杭山付近から見た大岳山

赤杭山(赤久奈山)山頂

古里駅への分岐。川井駅方面へ進みます。

道を間違えたかもしれません。川井第二配水所の先の急坂に出ました。

車道に到着

川井駅に到着

休憩時間も含め全体で 6時間20分くらいで歩きました。日の短いこの時期に歩くには時間的にちょうど良く、登り応えもある良いコースでした。

最後に、通ったルートのメモと地図
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2017年11月4日(土)

8:30 奥多摩駅
8:57 本仁田山登山口
10:10 本仁田山山頂
10:50 大ダワ
12:00 川苔山山頂
13:30 赤杭山山頂
14:42 車道
14:53 川井駅

奥多摩駅~本仁田山~川苔山~赤杭山~川井駅
https://goo.gl/31PyU5

2017年5月26日金曜日

5月、浦山口駅~若御子山~矢岳~酉谷山~熊倉山~城山~白久駅(1泊2日)

2017年5月20日(土)~21日(日)

今回は、埼玉県と東京都の都県境尾根である長沢背稜へ埼玉県側からアプローチする二つのルートを歩いてきました。

往路は、秩父鉄道の浦山口駅から歩き始めて、浦山ダムがある秩父さくら湖の西側の稜線を南下します。若御子山~大反山~矢岳~赤岩ノ頭~立橋山~牛首を経て坊主山の西側へ抜ける縦走ルートで、長沢背稜線に出てからは西へ酉谷山を目指します。

復路は、酉谷山~小黒~檜岳~熊倉山(蝉山)の稜線を歩き、いくつかある熊倉山の登山道の一つ、城山コースを使って秩父鉄道の白久駅まで歩きます。

どちらのルートも地図では大部分が破線となっており、遭難が多い山域として知られています。1日で歩ききることも考えていましたが、念のためツェルト泊の装備を持ち、時間・体力と相談しながら、場合によっては1泊して、ゆとりを持って歩く計画を立てました。

さて、最初に目指す若御子山ですが、私が持っている2012年の昭文社 山と高原地図では、山名は載っているものの登山道を示す線はありません。しかし2017年版の地図には登山道が載っているようですので、これから目指す方は最新の地図の入手をお勧めします。

若御子山は、一部ロープが設置されている箇所があるなど、かなり急な斜面となっていました。雨の時は滑る可能性があるので注意が必要です。また若御子山と大反山の間と、大反山と矢岳の間には、尾根が広く平坦になっている箇所があり、道に迷いやすい印象を持ちました。登りの場合は高い方へと進んで行けばそれほど難しくはないですが、下りの場合はルートファインディングに苦労する可能性があります。

全体的に尾根の上を忠実に辿るルートとなっていますが、先に記したとおり、尾根が広い箇所は進むべき道を見失う可能性があることと、尾根上に岩があり巻き道を選択する際に谷側に下りすぎて別の尾根に迷いこんでしまわないよう注意が必要です。

また広い尾根で斜面が急な箇所は、地図では尾根上をまっすぐ進むように記されていても、実際はジグザグに踏み跡がついている場合があります。そのような場所でルートを見失うと、直進するには急すぎる斜面を本来進むべき道だと判断できずに、誤った方向におりてしまう可能性があるので注意が必要です。実際に私はそのような場所で何度かルートを見失いました。

尾根上は歩くためのスペースが十分にあり、滑落の危険は少ないと思いますが、両側はかなり急な斜面となっているので、谷側に迷い込んだ場合、尾根に戻ることが難しくなる可能性があります。ショートカットを試みて谷側をトラバースするなど、尾根から大きく外れることは避けた方が良いでしょう。

全体的に展望は乏しく、急登が続き、距離が長いです。酉谷山避難小屋以外に水場はありませんので、暑くなるこれからの時期は、充分な水の確保をおこなった方が良いでしょう。また虫対策、熊よけ対策も必要かと思います。


浦山口駅から見た若御子山方面
(右奥の稜線は熊倉山だと思います)

浦山ダムを目指して車道を歩きます

浦山ダムに到着

車は通行止めのようです。2016年8月に熊が出没しているとのこと。

若御子山の登山道入り口

結構急な斜面です

ダムを見下ろすための遊歩道といった感じでしょうか。階段があります。

国見の広場に到着

若みこ山の案内板。
「行くな」「行ったら死ぬ」など落書きされています。

尾根沿いに急な斜面を登り、神社を越えロープが張られた斜面を登りきります。

若御子山山頂に到着
大反山を越えると一瞬だけ気持ちの良い稜線にでます。
これから向かう矢岳方面でしょうか。



振り返ると武甲山、小持山、大持山など奥武蔵アルプスの稜線が見渡せます。

地図には載っていませんが、篠戸山(1040m)の標識あり。

矢岳の斜面も急です

矢岳山頂に到着

地面に落ちていた朽ちた標識

赤岩ノ頭(1448m)を通過

木々の向こうに両神山が見えました。

立橋山のあたり。稜線に大きな岩があり左側へ巻きました

長沢背稜に近づいてきました。このあたり山ツツジは少な目でした。

牛首を越えると長沢背稜です

長沢背稜に到着

このあたり登山道は稜線の上ではなく、
東京側に少し下がったところにあります。

酉谷山方面へ続く登山道に合流

酉谷避難小屋に到着。水場の水流はちょろちょろでした。

酉谷山山頂に到着。山頂北側のスペースでビバーク。

翌朝、小黒を目指します。

霞んでいましたが、太陽が顔をだしました。

手前の黒いシルエットが昨日歩いた稜線です

小黒付近から雲取山が見えました

小黒に到着

昭和57年と書かれた年季の入った標識

標識の先の斜面で少し道を見失いました。

尾根が広くなるところで東京大学の山火注意の看板がありました。
大血川方面との分岐点でもあり、熊倉山を目指す場合は矢印の方向へ。

広く平坦な尾根ですが、踏み跡やテープを辿っていきます

尾根上を進みます

檜岳に続く尾根。両側はかなり急斜面です。

檜岳山頂に到着。ここまでも急登でした。

熊倉山へは、岩が露出した箇所がいくつかあります。

稜線上に立ちはだかる岩。
右側から尾根に出て岩の上に立つことができます。

岩から昨日あるいた稜線を見渡すことができました

今まで歩いた道も見渡せます

パノラマ写真。右端に両神山も写っています。


熊倉山山頂に到着

熊倉山の山頂標識

城山コースを下る途中、両神山が良く見えました。

下りてきた斜面を振り返ります。かなり急です。

尾根を歩き続けると、車道と合流するところが登山口となっています。
写真は尾根西側の展望で中央やや左に秩父御岳山が見えます。

熊倉山の登山口を出た後、
車道を渡って城山(熊倉城跡)の遊歩道に入ります。

城山の山頂標識付近は城の跡地で平らになっています

白久駅に向かって尾根を進みます。途中に見えた武甲山。

最後までアップダウンが多い尾根道です

地図上で林道になっている箇所に出ました

竜の背のような長い稜線を歩き続けて、
人里のはずれの草むらに下り立った瞬間の一コマ。

歩いて来た山々を振り返ります

車道にでて踏切を渡り、白久駅を目指します。

この週末は5月なのにかなり暑く、
500mちょっとの車道歩きでも消耗しました。

白久駅に到着

歩き終えて数日経ちましたが、久しぶりに筋肉痛が残りました。細かいアップダウンが多く、急な斜面が多かったことが原因かもしれません。

長い稜線を歩き続けて、尾根がだんだん低くなっていき、人里のはずれの原っぱに下り立つ瞬間というのは、山頂に到達する時とはまた違った達成感があり意外と好きです。城山から白久駅へのルートは地味ですが、そんな達成感を得られる良いルートでした。


最後に、通ったルートのメモと地図
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2017年5月20日(土)
浦山口駅 9:15
浦山ダム 9:50
若御子山登山口 10:00
国見の広場 10:23
若御子山 10:47
大反山 11:07
篠戸山 11:53
矢岳 12:58
赤岩ノ頭 13:40
牛首 14:52
長沢背稜登山道合流地点 15:14
酉谷避難小屋 15:28
酉谷山 15:46

浦山口駅~若御子山~矢岳~酉谷山
https://goo.gl/MqMniK

2017年5月21日(日)
酉谷山 4:28
小黒 4:48
標高1452m地点 5:28
檜岳 6:12
岩の上のビューポイント 6:33
熊倉山 7:05
熊倉山登山口 9:03
城山 9:11
白久駅 10:32

酉谷山~熊倉山~城山~白久駅
https://goo.gl/L7WKtk