2013年12月28日(土)~29(日)
半年振りの山行です。ブランクが空いたため、どれだけ自分の体力が落ちているかわかりません。色々行きたい山はありましたが、初めて登る山では普段より辛く感じてしまうなど、正しい評価ができないと思い、何度か挑戦したことがある雲取山へ行くことにしました。週明け30日に仕事納めがあるため、土日の休みを利用した1泊2日のテント泊です。
半年振りの山行です。ブランクが空いたため、どれだけ自分の体力が落ちているかわかりません。色々行きたい山はありましたが、初めて登る山では普段より辛く感じてしまうなど、正しい評価ができないと思い、何度か挑戦したことがある雲取山へ行くことにしました。週明け30日に仕事納めがあるため、土日の休みを利用した1泊2日のテント泊です。
冬の雲取山ですが、今年1月の初めに奥秩父主脈を歩いた際に山頂を踏みました。その時は縦走の後半でしたが、三条ダルミからの登りがきつかった事、水を作るための綺麗な雪を確保することが難しかった事を覚えています。今回は鴨沢から登り尾根を登るルートをとる事にしました。このルートは昨年の6月以来3度目の挑戦ですが、冬に登るのは初めてです。積雪は山頂で50cm程度との情報でしたので昨年より多いかもしれません。
前日まで仕事が忙しく、出発当日も朝一番で出かけることができなかったため、鴨沢到着は15時でした。バス停で準備をしている際に、誤ってトレッキングポールのスノーバスケットの一つを奥多摩湖に落としてしまいました。湖畔に下りて探しましたが見つけることはできず・・・。FIZANのスノーバスケットなのですが非常に残念です。
さて気を取り直して出発です。テント泊装備で荷物の総重量は約20kg、半年振りという事もあり、思うようにペースが上がりません。無駄に力が入ってしまうためか、結構汗をかいてしまいました。そしていつも以上に疲れを感じて、何度も立ち止まりました。
マムシ岩についた辺りで完全に暗くなりましたが、雪道ですのでヘッドライトを付けて歩く分にはそれほど暗さを感じません。疲れで足が上がらなくなってきたので、七ツ石小屋、七ツ石山は巻いて、ブナ坂方面へ急ぎました。七ツ石山山頂は好きなので寄りたかったのですが・・・。
ブナ坂からは積雪の量が増えてきました。しかし雪は踏み固められていたため歩きやすかったです。稜線に出ると風が強くなってきましたので上だけシェルを着ました。
19時に奥多摩小屋に到着して、テントの受付を済ませた時、小屋の中の温度計がマイナス5度、小屋の外の温度計がマイナス10度でした。空に雲は殆ど無く、満点の星空や街の灯りが綺麗に見えました。風が強くなってきたので、立ち止まっているとかなり寒いです。
19時に奥多摩小屋に到着して、テントの受付を済ませた時、小屋の中の温度計がマイナス5度、小屋の外の温度計がマイナス10度でした。空に雲は殆ど無く、満点の星空や街の灯りが綺麗に見えました。風が強くなってきたので、立ち止まっているとかなり寒いです。
青梅駅にて。バックは45リッターの限界を超えている大きさ。 |
雨蓋を開けたところ。10リッター分くらい飛び出しています。 ※この写真を撮った直後、湖にスノーバスケットを落としてしまいます。 |
鴨沢のバス停から湖畔に下りて、落し物を探しているところ。 |
登山道の入り口。ここからアイゼンをつけて登ります。 |
最初は土の道と雪が交互に出てきます。 |
堂所を過ぎたあたり。日没を迎えます。 |
ブナ坂の積雪はこんな感じです。 |
風が吹く中でテントの設営をしました。テントと言ってもアライテントのライズ1という自立式のシェルターですので、設営にそれほど苦労はしませんでした。しかし設営の間、結構体が冷えたのと、翌朝テントをたたむ時に気付いたのですが、ポールが曲がっていたので、それなりに強い風が吹いていたのだと思います。
寝具ですが、モンベルのU.L.スパイラルダウンハガーの#3とサーマルシーツを2枚重ねて、さらにゴアテックスのシュラフカバーを使用しました。マットはサーマレストのリッジレスト(レギュラーサイズ)1枚のみですが、他にダウンのインナーパンツとダウンソックス、パタゴニアのハイロフトダウンセーターを着用して寝袋に入ったので、ダウンの総量は多く、寒さをしのぐには十分でした。夜中のテント内の気温はマイナス10度を下回っていたと思います。
今回携行したストーブは、このブログでも何度かご紹介している中国製のガソリンストーブ(BL100-T4)を持っていきました。しかし外は強風ですし、テント内で使うにも安全に着火する自信がありませんでしたので、夜は調理をあきらめ、携行食のみの簡単な食事を済ませて寝ました。
明け方、風が弱まっている時にテントの出入り口の前で調理をしました。ストームクッカーにアダプタを介してBL100-T4をセットしましたが、寒さの中でも問題無く使用できました。ガソリンストーブは、着火と消化を繰り返すことができないので、一度火をつけたらしばらくつけっぱなしにしておきます。その間、お湯を絶やすことなく作るのですが、ケトルが便利でした。アルファ米の袋に湯を注ぐ場合や、マグカップに湯を注ぐ場合、余ったお湯を水筒に移す場合など、注ぎやすいためです。
日の出前、食事を済ませ、テントを撤収し、スノーシューをはいて出発しました。スノーシューはMSRのEVO TOURです。ペースがなかなか上がらず、山頂に着く前に日が出てしまいました。山頂では荷物を下ろさずに何枚か写真を撮るなどして短い時間を過ごし、すぐに下山を開始しました。BL100-T4をストームクッカーに装着して調理しているところ。 |
下山は小雲取山方面へ戻ってから、富田新道を使って日原方面へ進むルートをとりました。富田新道は1~2名の踏み跡がありましたが、雪が踏み固まっている感じではなく、つぼ足で歩く必要があります。私はスノーシューを履いていたのでそれほど苦もなく進むことができました。
大クビレ尾根、野陣尾根はサワラノ平(標高1,708m)まで緩やかな尾根道で、雪は膝下くらいの深さでした。サワラノ平からは一気に下る感じで、唐松谷林道と富田新道の合流地点に近づくころには雪が減り、雪質も固くなってきたため、スノーシューからアイゼンに付け替えました。沢を渡る吊り橋の辺りでは標高は1,000mを下回っていたと思います。富田新道に入ってからここまでですれ違った方は1名のみでした。
吊り橋を通過後、少し登り返したところに日原林道があります。そこからは東日原のバス停まで長い林道を歩きます。途中カモシカや、ヒメネズミでしょうか?とても小さなネズミをを見かけました。
日原林道は舗装路に出てからも凍結箇所がありました。舗装路の凍結箇所は、チェーンスパイクか、簡素なベルト式の滑り止めがあると安心だと思います。
結局足回りには、10本爪のスノースパイクとスノーシュー、ベルト式の滑り止めの3種を携行したのですが、それぞれ上手く使い分けることができました。
奥多摩小屋から先ではスノーシューを装着しました。 |
雲取山山頂の山梨百名山の標識 |
こちらは埼玉県の雲取山山頂標識 |
下山ルートは富田新道へ |
富田新道のトレースはこんな感じ |
サワラノ平までは緩やかな道です。 |
サワラノ平で誰かがビバークしたのかな? 逆ルートの場合、ここまで急登ですので大変だったのでしょう。 |
画面中央あたりが唐松谷林道との合流地点 |
もう少し下ると吊り橋があります |
吊り橋から少し登り返したところに日原林道があります |
日原林道でカモシカに遭いました |
最後に、通ったルートのメモと地図。
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2013年12月28日(土) 晴れ
鴨沢バス停 15:10
登山道入口 15:44
堂所 16:56
マムシ岩 17:27
ブナ坂 18:25
奥多摩小屋 19:00
鴨沢~奥多摩小屋
2013年12月29日(日) 晴れ
奥多摩小屋 6:11
雲取山山頂 7:15
富田新道分岐 7:45
サワラノ平 8:51
唐松谷林道合流地点 10:06
吊橋 10:23
日原林道 10:38
ゲート 12:05
日原渓流釣場 12:34
中日原 12:52
東日原 12:59
奥多摩小屋~雲取山山頂
雲取山山頂~東日原
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