Tabi no hajimari: 2月、御座山（1泊2日）

2015年2月7日（土）〜8日（日）

友人Iと2月に山へ行くことを決めており、ここ2週間程、行き先を考えていました。

毎年2月は殆ど登山をしていないので、厳冬期であることも踏まえ、今の体力、装備で登れそうな山を検討した結果、長野県佐久郡にある、標高2,112mの御座山（おぐらさん）に決定しました。

御座山は日本二百名山のひとつですので、元々有名な山だと思いますが、私は今まで知りませんでした。

しかし、知らなかった…と言うと語弊があるかもしれません。日本二百名山は本などでひととおり眺めたことはあります。また御座山の位置を考えますと、今まで登った奥秩父周辺の山々から必ず見ているはずで、「あの山なんだろう」と思った記憶があります。

私が御座山を知らなかった理由があるとしたら、山と高原の地図の「西上州」にしか載っていない事でしょうか。位置的には、「八ヶ岳」や、「金峰山・甲武信」、「雲取山・両神山」のいずれかに載っていても良い気がしますが、それらの地図に比べると若干マニアックな「西上州」の南西の端っこに載っているだけです。

しかし逆に考えると、この4つの地図が示すエリアの真ん中に位置するのが御座山と言えるかもしれません。私が住む埼玉県から最も近い長野の山とも言えそうです。

そんなわけで、御座山はここ数日の間に、私の中では知らないでは済まされない、とても大きな存在に膨れ上がってしまったわけです。

さて御座山へのアクセスですが、JR小海線の小海駅から、南相木村営バスか北相木村営バスで、南側、北側のそれぞれにある登山口を目指しますが、いずれも休日のバスの本数は少ないです。

バスの時刻表のリンクを貼っておきます。

■南相木村営バス時刻表（PDF）
http://www.minamiaiki.jp/pdf/jikokuhyou1.pdf

■北相木村営バス時刻表（PDF）
http://vill.kitaaiki.nagano.jp/global-image/units/upfiles/1536-1-20140409112934.pdf

今回は南相木側の栗生（くりゅう）から登りはじめ、北相木側の白岩まで縦走する計画でしたが、結果としては白岩への縦走はあきらめ、栗生に戻るピストンになりました。

日曜・祝日にバスでアクセスする場合、この時期の日帰りピストンは難しいかもしれません。（土曜のバスの本数は多いようです。）

前日に麓の宿泊施設で1泊しようとも考えておりましたが、営業している気配がなく、結局ビバークの装備を担ぎ、山頂直下の避難小屋泊になりました。

佐久平までは新幹線。来月開業の北陸新幹線と同じE7系ですね。

栗生のバス停から歩き始めるとおぐら山荘が見えてきます。

おぐら山荘から先の車道は、完全な雪道でした。

栗生コース登山口の駐車場。雪が深いですね。

登山口でアイゼン装着

登り始めは沢沿いを進みます。

沢沿いの道の終点が、不動の滝

不動の滝を過ぎ、しばらく歩くと神々しい岩肌が見えてきます。

核心部の鎖場です。雪が付いていて嫌な感じです。

御岳神社に到着

鎖場を過ぎてからはかなり雪が深くなりました。

避難小屋に到着

避難小屋に荷物を置き、山頂を目指します

ずっと雲に隠れていた八ヶ岳が姿を現します

山頂までは切れ落ちた岩稜を歩きます

御座山山頂に到着！

避難小屋に泊まりましたが、小屋の中の気温はマイナス7度くらいまで下がりました。

翌朝はもう一度山頂へ行き、写真を撮った後出発しました。北相木を目指そうと、踏み跡の無い道を数歩踏み出しましたが、雪が深すぎるため、北相木行きは断念しました。

結局前日と同じルートで栗生へ下りることにしましたが、日曜ですと栗生から出るバスは、8時台と15時台の2本しかありません。中島区にある車庫からですと、10:39分のバスがあります。ですので、行きより長く歩くことになりますが、何とか10:39のバスに間に合うようにと、7時前に出発したのでした。