2016年1月30日土曜日

トランギアのパンスタンドを手に入れました

前回に引き続きトランギア関連です。

今回はパンスタンドというものについて書きます。

これは昨年ラインナップされたものですが、あまり店頭で見かけず、Amazonでも送料が無料ではなかったりしたため、購入を躊躇しておりました。

最近、楽天でメール便送料無料のショップがあったのでそちらで購入しました。(今日Amazonで確認したらAmazonも送料無料になっていました。)



パンスタンドは、ストームクッカーの五徳には載らないエスプレッソメーカーなどを使うためのスタンドで、ストームクッカーSとLの両方で使用できます。これがあれば小型のクッカーを載せることもできるかと思います。

なおハンドル付きの小型クッカーを載せる場合は、ハンドルがストームクッカーの風防に干渉する恐れがあるので、注意が必要です。


Trangia Pan Stand

説明書では、ストームクッカーLの五徳にはパンスタンドの長い辺を、Sには短い辺を…と書いてありますが誤り。

ストームクッカーLにセットしたところ。正しくは、パンスタンドの短い辺を五徳に載せます。

こちらはストームクッカーS。パンスタンドの長い辺を五徳の下段に載せます。

ちなみにストームクッカーSですが、短い辺を五徳の上段に載せることもできます。

ストームクッカーSで、ハーフパイントマグやジェルバーナーと一緒にパンスタンドを収めたところ

こちらはストームクッカーSとケトル、パンスタンドを一緒に収めたところ

パンスタンドはアルミハンドルで持つことができます。ぶらぶらするので火傷に注意。

パンスタンドを使用して、ストームクッカーSにBIALETTIモカエキスプレス2カップ用を載せたところ。

沸騰しました

無事にコーヒーの出来上がり

1回使用した後の中央部分の焦げ具合はこんな感じ。

画像で説明しましたとおり、ストームクッカーSでは、パンスタンドの短い辺を使って五徳の上段にセットすることができます。これにより、クッカーの底面がちょっとだけ高い位置にセットされるので、ハンドル付きクッカーの場合は、ハンドルが風防に干渉しにくくなります。

ハンドル付き、フタ付きの他社製クッカーを使う時は、ストームクッカーのフライパンを省略しても良いかもしれません。


パンスタンドを使用して、ストームクッカーSにモンベル アルパインクッカー14を載せたところ。


ストームクッカーSにモンベル アルパインクッカー14は丁度収まります。

この組み合わせなら、フライパンやアルミハンドルは要らないかもしれません。

こちらはEPIのアルミ3点食器セットの大きい方の器をセットしたところ。

話は逸れますが、EPIのアルミ3点食器セットは、ストームクッカーSにピッタリ収まります。

EPIのアルミ3点食器セットを、ストームクッカーSのソースパンに収めたところ。

ストームクッカーSとパンスタンド、EPIアルミ3点食器セットを収めたところ。


子連れでハイキングをする際に、ストームクッカーで麺類をつくり、子供たちに分配することがあります。

その時は、ひとつのソースパンで常に麺を茹でておき、自分はもう一方のソースパンを器として使うので、子供たちへの分配用に、EPIのアルミ3点食器セットがあると便利です。
(書いてて気がつきましたが、この使い方の場合、パンスタンドは要らないか・・・。)

話が逸れてしましたが、私の場合エスプレッソメーカーとストームクッカーを担いで山に行くことはたぶん無いと思います。しかし、単独行の時は、ストームクッカーS+パンスタンド+モンベルアルパインクッカー14の組み合わせで使ってみたいと思っています。

最後になりますが、パンスタンドを使う、使わないは別として、何十年も形を変えずに販売されているストームクッカーの純正付属品が、新商品として企画・販売されることが何かすごいですね。

パンスタンド的なものは先人たちが自作してきたと思いますが、純正の形状もなかなか良いものでした。

2016年1月24日日曜日

トランギアのソリッド/ジェルフューエルバーナーを手に入れました

2015年の前半だったと思います。トランギアのスウェーデンのサイトにGel Burnerなるものがラインナップされていることに気がつきましたが、最近になって、やっと日本の代理店、イワタニプリムスのサイトにも掲載されるようになりました。

多分間違いだと思いますが、2016年1月24日現在、イワタニプリムスのサイトでは、ソリッド/ジェルフューエルバーナーが4,500円(税抜)となっております。

なぜ、アルコールバーナーのTR-B25より高いのか、疑問に思っておりましたが、市場に出回りはじめた価格を見ると、どうやら900円(税抜)が正しい価格の様です。

早速手に入れたので、使ってみました。


Trangia Gel Burner

フタはロックがかかるので、ちょっとした小物入れとしても使えます

ストームクッカーのベースにセットしたところ
エスビットを入れたところ
ジェル燃料はアルコールベースのものを、との事なのでニチネンのチャッカネンを使用

これぐらいの量で試してみます

着火しました

風防をセットします

水400ml程度を入れたソースパンにフタをしながら沸騰するのを待ちます

ピーク時の炎はこんな感じです
3分くらいで沸騰しはじめました。外の気温は7度くらいだったと思います。

結構黒いススが出ています。火は6~7分で消えました。

ソースパンの底がススで真っ黒に!

ある程度は予測していましたが、ソースパン(鍋)の底がススで真っ黒になりました。

チャッカネンは木炭の着火専用で、炎を見やすくしているみたいですので、ススが出やすいのかもしれません。

ちなみに固形燃料のエスビットでも同様にススが出ます。

使ったことはありませんが、Utility Flameというジェル燃料は煙がでないとのことなので、ススは少ないかもしれません。


それにしても鍋底がここまで汚れると手入れが大変なので、高い燃料を調達してまで、日常的にジェル燃料を使う気はおきません。

使用後のソリッド/ジェルフューエルバーナーには燃えカスが付着して汚らしい感じです。未使用時の美しい状態に戻すのは難しそうでちょっと残念です。

(追記:燃えカスは、ガスバーナーで完全に燃焼し、炭化させてから台所用品の焦げ落としのようなもので丁寧に磨いてあげるたら、ある程度は元の状態に戻りました。なお、アルミなので、ガスバーナーで熱しすぎると歪みます。燃焼する際はトランギアのハンドルを使用しましたが、ハンドルが熱くなるため火傷にご注意を。あと燃焼時にかなりの煙が出ますので、屋外で作業することをお勧めします。)

最後になりますが、今回、ソリッド/ジェルフューエルバーナーのちょっとした活用方法を発見しました。それはエバニューのチタンアルコールストーブ(EBY254)のストームクッカー用アタッチメントとして使えることです。


トランギア ソリッド/ジェルフューエルバーナーに、エバニュー チタンアルコールバーナーを載せたところ

ストームクッカー用のアタッチメントとして使えます

ソリッド/ジェルフューエルバーナーとエバニューのEBY254を組み合わせて使えば、多少の軽量化が可能です。固形燃料は非常時だけ使うことにしておいた方が良いかもしれません。



2016年1月23日土曜日

モンベルのアルパインスタッキングボウルとフォールディングスポーク

モンベルのアルパインスタッキングボウルとフォールディングスポークについて書きます。

今までクッカーはガスカートリッジの収納面で深型を選択することが多かったのですが、深型は調理中の安定感に欠けるため、本当のところあまり好きではありません。そのため最近は平型クッカーを使うことが多くなりました。

チタンにこだわる必要もないので、アルミで手頃な価格のモンベルアルパインクッカー14を手に入れて愛用しています。

麺類の場合、クッカーで湯を沸かし、麺とスープを投入して、出来上がりをクッカーのまま食べますが、ご飯にカレーをかけて食べる場合、クッカーのまま食べると、後で拭き取っても脂分が取れず、その脂まみれのクッカーで食後のコーヒーを飲むための湯を沸かすことに躊躇する場合があります。

そのため、クッカーを湯沸しや麺類を食すための道具に限定して、ご飯のように粘っこいものやカレーのように脂分の多いものは、プラスチック製のボウルを使用するというのが合理的だと思います。

そのアルパインクッカー14にちょうどよいプラスチック製のボウル、アルパインスタッキングボウル14は安価な上、なかなか便利です。

あとスポークですが、ユニフレームのFD先割れスプーンチタンを良く使うのですが、プラスチック製のスポークも軽くて良いですね。

プラスチック製のスポークと言えば、Light My Fireを真っ先に思い出しますが、モンベルのフォールディングスポークは折りたたみ式でかなりコンパクトになるのでとても良いです。

そんなわけで最近のお気に入りは、下記のとおりです。

・アルパインクッカー14(モンベル)
・アルパインスタッキングボウル14(モンベル)
・フォールディングスポーク(モンベル)
・シェラカップFD(エバニュー)



アルパインスタッキングボウル14(モンベル)

アルパインスタッキングボウル14をアルパインクッカー14に収めたところ

フタをしたところ。鍋の中に完全に収納する設計ではなく、鍋と同じ径にしてフタがピッタリはまる仕様。そのためボウルを複数重ねることも可能。

軽くて安価な、フォールディングスポーク(モンベル)

折りたたんだところ

最近お気に入りの組み合わせ。左下はシェラカップFD(エバニュー)

シェラカップFD(エバニュー)はアルパインスタッキングボウル14(モンベル)と相性が良いです。

ガスカートリッジは収納できませんが、プリムスの115フェムトストーブのような小型ストーブは余裕で収納できるので、この組み合わせは結構便利です。


2016年1月11日月曜日

1月、鳳凰三山縦走(一泊二日、テント泊)

2016年1月3日(日)〜4日(月)

今年最初の山行です。

今回は南アルプスの鳳凰三山に行きました。例年と比べて雪が少ないようでしたので、厳冬期という感じではありませんでした。

御座石鉱泉に車を停めて、鳳凰小屋でテント泊をして、三山を縦走した後は薬師岳から青木鉱泉へ下り、御座石鉱泉まで歩いて戻るという計画です。

初日は鳳凰小屋まで歩き、翌日に三山縦走をしようと考えておりましたが、鳳凰小屋へは昼頃に着いてしまったので、テントを張り、荷物を置いて地蔵岳だけ行くことにしました。

地蔵岳へ向かう途中、砂の斜面で、正面遠くに黒い獣が現れて目が合い、すぐにこちらへ向かって猛スピードで突進してきたので慌てて逃げました。足元は砂地の微妙な斜面でしたので、ちょっと危険でしたが、何とか難を逃れました。最初に見た時には熊、突進してきたときにはイノシシかと思いましたが、逃げて遠巻きから見ていたら岩場を登って消えていきましたのでカモシカのようでした。

地蔵岳はオベリスクの途中まで登り、帰りは観音岳方面に進んだところにある鳳凰小屋分岐からテント場へ下りました。

結局この日に鳳凰小屋でテントを張ったのは私だけでした。道中は小屋を閉めて下りてきた小屋番の方2名の他には、ソロのハイカー2名とすれ違っただけでした。


韮崎I.C.を出たところから見た鳳凰三山(左)と甲斐駒ケ岳(右)

市営の無料駐車場がある御座石鉱泉に到着

登りはじめは雪が無く秋山みたいでした

旭岳手前くらいから雪に覆われた箇所がでてきます
尾根の向こうに富士山が見えます
旭岳に到着
八ヶ岳方面がよく見えます

燕頭山(2105m)山頂に到着。

燕頭山を過ぎると木々の隙間から甲斐駒ケ岳が見えてきます。
地蔵岳(左)と甲斐駒ケ岳(右)

富士山も全容が見えてきました
鳳凰小屋に到着

早速テントを張ります

地蔵岳

この斜面でカモシカと遭遇
拡大してみたところやっぱりカモシカですね
地蔵岳に到着
地蔵岳に祀られているお地蔵様。後ろに見えるのは甲斐駒ケ岳。
オベリスクを登り、稜線を見下ろしたところ
富士山と観音岳
蓼科と八ヶ岳

白峰三山
仙丈ケ岳、アサヨ峰、甲斐駒ケ岳

(2日目)

一晩中風が強く、テントが飛ばされないか不安でした。夜明け前、風が弱まったすきにテントを撤収して出発しました。前日に下りてきた道を登って鳳凰小屋分岐まで行き、観音岳〜薬師岳の稜線を歩きます。稜線に出るとやはり風が強く、時々の突風で体が浮きそうになるくらいでした。

結局2日目は誰にも会わず、朝焼けに染まる地蔵岳や甲斐駒ケ岳、仙丈ケ岳、白峰三山、八ヶ岳や奥秩父の山々など360度の展望をひとり占めしながら歩くことができました。

朝日をあびる甲斐駒ケ岳(左)と地蔵岳(右)

仙丈ケ岳

日の出は富士山の左側から


観音岳山頂を目指して歩きます
観音岳山頂に到着

薬師岳を目指します

北岳が間近に見えます
薬師岳山頂に到着


帰りは薬師岳から中道とういうルートを下りました。中道は標高差があり、距離が長く、展望に乏しいルートで、標高2,000m付近までは雪に覆われていました。数日前に付いたと思われる2~3人分のトレースが残っていましたし、雪の深さは足首くらいでしたので、特に問題なく歩けましたが、コースタイムを1時間程オーバーしてしまいました。雪が深くなるなど条件が変わると時間的、体力的にかなりきついルートになるかもしれません。

登山口まで下りてから青木鉱泉までは林道歩きになりますが、青木鉱泉から車を停めている御座石鉱泉へ行くには、ひと山越えなくてはならず、地図で破線で示されているルートを歩く必要がありました。このルートは一気に登って、うっすらトレースのある草むらを歩き、最後は急斜面を一気に下るのですが、これまでに累積標高で2000m程下った後に200mくらい登り返す必要があるので、とてもきつく感じました。


中道を下ります。トレースがありました。

木々の間から景色が見えるところもありますが全体的に展望に乏しいルートです。
振り返ると結構急坂です

標高が下がって雪が無くなってからも急坂が続きます
登山口に下りてからは青木鉱泉まで林道をあるきます 
右上が薬師岳山頂方面。下りてきた長い尾根を振り返ります。
青木鉱泉に到着。この時期は営業していないようです。

青木鉱泉から御座石鉱泉への道は急坂を登ります

トレースのある草むらを歩きます

急坂を下りれば御座石鉱泉に出られます

バスが運行している時期でしたら薬師岳の後、夜叉神峠まで下るルートを歩いたかもしれませんが、今回は自家用車でアクセスしたため周回ルートをとりました。

早めに下山できたのでのんびり温泉に入って帰りましたが、正月休みの後半だったためか道路混雑も無く快適な旅になりました。いつか甲斐駒ケ岳~アサヨ峰~地蔵岳も繋げたいです。


最後に、通ったルートのメモと地図。
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2016年1月3日(日) 晴れ
御座石鉱泉 8:41
西ノ平 9:15
旭岳 10:27
燕頭山 10:54
鳳凰小屋 12:17(昼食、テント設営など、70分程休憩)
地蔵岳 14:15(オベリスクを上るなど30分ほど過ごす)
鳳凰小屋分岐 15:34
鳳凰小屋 16:01

御座石鉱泉~鳳凰小屋
https://goo.gl/iOr6II

鳳凰小屋~地蔵岳~鳳凰小屋分岐~鳳凰小屋

https://goo.gl/tmL9nf


2016年1月4日(月) 晴れ
鳳凰小屋 5:51
鳳凰小屋分岐 6:41
観音岳山頂 7:13(20分ほど過ごす)
薬師岳山頂 7:52
中道登山口 12:10
青木鉱泉 12:48
御座石鉱泉 13:41

鳳凰小屋~観音岳~薬師岳~青木鉱泉~御座石鉱泉
https://goo.gl/en5cfx