Google Earthに取り込んだログですが、狭いエリアの複数のログを同時に表示しようとした場合、アプリ側で生成した、ルートのパス以外の情報(スタート/ゴール地点や、経過地点、ペースなど)が邪魔になり、肝心のルートが見えにくくなります。
こんな感じで、単独のログとしては見やすいです。 |
しかし複数のログを引き気味で見ようとすると、 情報が多すぎて見にくくなってしまいます。 |
PC版のGoogle Earthでは、不要な情報はチェックボックスを外すことで、非表示に出来ますが、iPhone版のGoogle Earthではそのような操作ができないため、あらかじめ不要なデータを省いたログを用意する必要があります。
今回やるKMLファイルの編集は以下の3つです。
1.パスだけのログを作る。
2.連続するルートの複数に分かれたログは統合する。
3.統合したログは、必要に応じてデータの間引きする。
順番にやってみます。
1.パスだけのログを作ります。
以下が、KMLファイルの必要最小限の情報だと思います。(パスのラインの色と太さだけ適当なものを入れてあります。)
--------------
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<kml xmlns="http://www.opengis.net/kml/2.2">
<Document>
<Placemark>
<Style>
<LineStyle>
<color>99ff0000</color>
<width>4</width>
</LineStyle>
</Style>
<LineString>
<coordinates>
※ここにGPSのログ(経度,緯度,高さ)が入ります。
</coordinates>
</LineString>
</Placemark>
</Document>
</kml>
--------------
Coordinatesタグのところに、GPSのログをずらりと並べれば完成です。
2.連続するルートの複数に分かれたログを統合します。
上記のCoordinatesタグのところに、複数のGPSログを続けて並べてしまえば完了です。
3.エクセルを使って統合したログの間引きを行います。
データ量が膨大になると、間引きが必要になります。間引きができるソフトもあるみたいですが、エクセルでも簡単にできます。
KMLファイルをワードパッド等で開き <coordinates>にある、ログをコピーします。 |
エクセルのA列にログを貼り付け、B列に通し番号を振ります。 通し番号を ISEVEN を使って偶数と奇数に分けます。 |
TRUEが偶数、FALSEが奇数ですね。 C列を昇順か、降順に並べ替えます。 |
偶数か奇数のどちらでも良いので削除すればログは半分に。 これを繰り返せば1/4、1/8・・・と減らすことが出来ます。 |
Coordinatesに入るGPSのログは、(経度,緯度,高さ)の順でカンマ区切りとなっていますので、エクセルで標高のグラフを作ることもできるかと思います。
奥多摩周辺の過去ログのパスを一括表示してみました。 |
さいたま市から見える主要な山々 を直線で結んでみました。 |
そのまま飯能市の上空付近まで進んでみます。 薄い橙色が、過去に歩いたルートです。 中央やや左寄りの奥に北岳の足跡が見えます。 |
さらに上空から眺めると、右奥に白馬三山、左端に丹沢主脈が。 |
こんな感じで、冬の晴れた日は通勤電車から奥多摩の山々を眺めては、iPhoneでGoogle Earthを開き、山座同定をするのが楽しみだったりします。これからの季節は霞んで遠くの山が見えなくなるのでちょっと寂しいですね。
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