さて、今回は、中国製のアルコールストーブを手に入れましたのでレポートします。Bulinというメーカーの、BL100-Q1というセットです。
内容は以下の通り。
・アルコールストーブ(火力調整蓋、蓋つき)
・ガスバーナー
・風防+五徳
・片手鍋(蓋付き)
・収納ポーチ小(バーナー用)
・収納ポーチ大(全体用)
「食寝遊房」というサイトで購入。価格は2012年6月17日時点で、4,580円(税込)でした。
BulinというメーカーのBL100-Q1というセット |
箱に書かれたサイズ、重量 |
付属のアルコールストーブを装着したところ。 ※付属のアルコールストーブは、トランギアのTR-B25 よりも径が小さいため、TR-B25は入りませんでした。 |
ガスバーナーも付属しています。このガスバーナーを トランギアのストームクッカーに装着することは可能。 |
クッカーは、蓋付きの片手鍋ひとつのみ。 |
片手鍋の取っ手は、なべ底側に折りたたむことが可能。、 鍋の中にバーナーを入れて風防の中に収納したところ。 |
最後に五徳を折りたたみ、鍋蓋をかぶせれば収納完了。 固定するバンドは無いので、付属の収納袋に入れます。 |
付属の収納袋に収めたところ。 |
トランギアのストームクッカーの基本構造を模倣していますが、仕様、各部寸法は異なります。上記画像の解説にも記しましたが、アルコールストーブの径が、トランギアより小さいため、TR-B25を使用できません。
トランギアのストームクッカーは、鍋蓋が付属していない、鍋の取っ手が固定ではない・・・という点で、米を炊きたい時に不便です。北欧と東アジアの食文化の違いかもしれませんが、中国製のBL100-Q1では、そのあたりを解消したかったのかもしれません。
あと、トランギアと比べて五徳が長いので、より小さな径のクッカーを載せることも可能です。付属の鍋以外にも好みに応じてクッカーやケトルを用意すれば、使い勝手は向上するかと思います。
以下、ストームクッカーとの比較画像をいくつか載せておきます。
ストームクッカーL(右手前)とS(奥)、BL100-Q1(左)を 比較したところ。Lより若干径が小さく、背が高いです。 五徳が長いのも特徴かと思います。 |
五徳が長いため、ストームクッカーS用のソースパンが載ります。 |
ミニトランギアも載ります。 |
ストームクッカーLのソースパンは大きい方(1,75リットル)が 入らず、小さい方(1.5リットル)だけ載ります。 |
五徳を広げたところ。小さい径のフライパンは載りません。 |
ストームクッカーSのフライパンは駄目で、 Lでもぎりぎり引っかかるという感じです。 もう少し大きなフライパンの方が安定すると思います。 |
トランギアの0.6リットルケトルは問題なし。 |
トランギアの0.9リットルケトルも問題なし。 |
ストームクッカーを持っている人がわざわざBL100-Q1を買う必要は無いかもしれませんが、付属のガズバーナー目当てで購入するのはありかもしれません。(トランギア純正ガスバーナーは国内正規販売は無く、オークションや通販で、7,000円~9,800円程度で流通しています。)
Bulin BL100-Q1付属のガスバーナーを トランギア ストームクッカーに装着したところ。 |
あとは、非常用の炊飯道具と割り切って装備するのも良いかもしれません。ちなみに炊飯用の鍋としては、ユニフレームのライスクッカーミニDXが文化鍋のような形状で使いやすいのですが、ライスクッカーミニDXは、ストームクッカーLで使用できても収納ができません。BL100-Q1であれば、使用も収納も可能ですので、この組み合わせで炊飯専用とするのがベストだと思っています。
ユニフレームのライスクッカーミニDXを、 BulinのBL100-Q1に収納したところ。 |
追記(2013/8/23)
下記リンクにてBulinの分離型マルチフューエルストーブBL100-T4についてもレポートしました。こちらもあわせてご覧ください。
https://tabinohajimari.blogspot.jp/2013/08/2bl100-t4.html
下記リンクにてBulinの分離型マルチフューエルストーブBL100-T4についてもレポートしました。こちらもあわせてご覧ください。
https://tabinohajimari.blogspot.jp/2013/08/2bl100-t4.html
はじめまして。
返信削除BL100-Q1で検索してこちらに伺いました。
この商品を購入検討中なのですが、いくつか質問させていただいてもよろしいでしょうか?
1.コッヘルの中にケトルを入れようと思うのですが、こちらの商品が入るくらいの内径、高さがコッヘルにあるでしょうか?
FMC-XT1 0.8L(Φ153*86mm)
http://page4.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/d139587373
2.冬のキャンプ場などで使用した場合アルコールコンロ、ガスストーブの火力は十分でしょうか?
3.ゴトクを下ろしたときのコンロ、ストーブとの距離がもう少し離れていたほうが良いような気がするのですが、このくらいの間隔で問題ないでしょうか?
いきなりの質問で申し訳ありませんがお時間あるときにでもお願いいたします。
返信が遅れてすみませんでした。
削除わかる範囲でお答えします。
1.ケトルのサイズがΦ153*86mmとのことですが、まず深さについて。
BL100-Q1の鍋の深さは実測しましたところ外寸で80mmちょうどですので、内寸は80mm弱になるかと思います。それに蓋の深さ10mm程を足して86mmのものが入るかどうか微妙な気がします。径についてはΦ160強あるので大丈夫かと思いますが、鍋底付近は角が丸まっているので同様の形状のものでないと収まりが悪くなる可能性があります。
2.BL100-Q1のガスストーブは、標高1,000mくらいで気温3度くらいの時に使ったことがありますが、プリムスのノーマルガスを使用したためか、若干火力に不安を感じました。低温下でしたのでハイパワーガスを使用した方が良かったのかもしれません。
あくまでも印象ですが、このガスストーブの火力はプリムスの2243バーナー程度の火力がある様に思います。
アルコールバーナーですが、以前、気温20度のところで、BL100-Q1純正アルコールバーナー+鍋と、トランギア27-2ULの2者で500mlの水を沸騰させるテストをしましたところ、BL100-Q1が10分、トランギアが8分という結果でした。(いずれも鍋に蓋をしない常態でテストしました。)
この結果は、アルコールバーナーの火力の差なのか、鍋底とバーナーの距離の差なのか、鍋や風防の形状、熱伝導率の差なのかわかりませんが、総合評価として、27-2ULが勝ったといえます。
3.の件ですが、鍋底とバーナーの距離が適切かどうか私にはわかりません。また上記検証結果でトランギアより劣る要因となったかも不明です。
詳しいご回答大変参考になりました。
返信削除性能的には問題ないようですがサイズはかなりギリギリのようですね。
ジャストでキッチリ収まってくれそうな気もしますが
出品者が同じなのでもう一度出品者にも確認をとってみたいと思います。
ありがとうございました。