今回は、トランギアのアルコールバーナー(TR-B25)の類似品と、トランギア製品との互換性について記します。
左奥から右へ、EVERNEW EBY254、EBY249、BULIN 左手前から右へ トランギアTR-B25、Esbit、ALOCS |
1.EVERNEW EBY254
チタン製、34g。火力調整蓋、燃料蓋ともに無し。
EVERNEW EBY254 |
底面の表記 |
アルコールストーブ用スタンドEBY257(チタン製52g)に収納したところ。 ※この組み合わせのセット販売(EBY255)もあります。 |
アルコールストーブ用スタンドと一緒に、チタンマグポット500(75g)に収納したところ。
※3点のセット販売 (ECA268)もあります。
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トランギア トライアングルグリッドTRP-301との組み合わせ |
アルコールストーブ用スタンドと一緒に、ミニトランギアに 収納することができますがハンドルリフターが入りません。 |
トランギアのストームクッカーにも装着可能ですが、
EBY254の方が若干径が小さいため、少し不安定です。
追記:2015年に販売されたトランギアのgel burnerをアタッチメントとして使用すると良いです。 |
EBY254はチタン製で、たったの34gしかありません。専用スタンドEBY257(52g)や、チタン十字五徳EBY253(16g)と組み合わせることでトランギアよりも大幅に軽量化できます。クッカーの購入も検討しているのであれば、チタンマグポット500とのセット品(ECA268)を購入した方が良いでしょう。チタンマグポット500は単体での購入も可能ですが、品薄で手に入りにくい場合が多いからです。
2.EVERNEW EBY249(TATONKA)
ステンレス製、155g。火力調整蓋あり、燃料蓋あり。
EVERNEW EBY249 |
底には、「TATONKA」の刻印 |
EVERNEWアルコールストーブ用ゴトク(EBY248)を付けたところ。 火力調整蓋は使用できず、消火もできません。 |
EVERNEWアルコールストーブ用スタンド(EBY257)も使用できますが、収納に難あり。 |
スタンド(EBY257)は、五徳を逆さにして収納しますが、 元々はチタンアルコールストーブ(EBY254)用のため、 EBY249では収まりが悪く、少し浮いてしまいます。 |
そのためチタンマグポット500に収納しようとすると、蓋が閉まりません。
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トランギアの五徳(TR-281)を使用した場合の鍋底との距離。 |
ミニトランギアに使用する場合、トランギアより全高 が高いため、ハンドルリフターが収納できません。 |
ストームクッカーに使用することはできます。 |
EVERNEW EBY249のメリットを挙げるとしたら燃料タンクの容量が120mlと多いことでしょうか。しかしそのせいでトランギアTR-B25より全高が1cm程高いです。トランギアの五徳TR-23や、トライアングルグリッドTRP-301、TRP-302が使用できないことはデメリットと言わざるを得ません。Evernewの十字ゴトクEBY248、EBY253との組み合わせで使った方が無難だと思います。
また、EVERNEW EBY250という型番のものがありますが、こちらはEBY249から火力調整蓋を無くして十字五徳EBY248とセットにしたものです(燃料蓋はあります)。十字五徳EBY248は単体購入が可能ですが、火力調整蓋を単体購入することはできません。火力調整蓋が必要な場合はEBY249を選ぶ必要があります。
3.Bulin(中国のメーカー)
※BL100-Q1付属のアルコールストーブ
※単体販売は無し?
前回のブログでご紹介しましたが、BulinはトランギアTR-B25より細身で背が高いです。Bulin版ストームクッカーのBL100-Q1にはトランギアTR-B25が入りません。Bulinのストーブは、単体販売が見当たらず、今のところ代替えが無いです。BL100-Q1専用として大事に使う必要があります。
上がトランギア、下がBulin Bulinの方が若干細く、高さがあります。 |
4.Esbit ESAB300BR0
※中国製とのこと。後述のALOCSと同じものと思われます。
※本体は、トランギアTR-B25と同じ寸法です。
ストーブ単体での購入も可能ですが、同社の985mlクックセットや、アルミクックセットに付属しています。
5.ALOCS(中国のメーカー)
※CS-B02、CS-B03など、五徳付きで販売されています。
※本体は、トランギアTR-B25と同じ寸法。
左ALOCS、右Esbit。特徴は消化蓋の取っ手。
2者はロゴの刻印以外は、まったく同じものと思われます。
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Esbit、ALOCSは、消化蓋に取っ手が付いている以外は、トランギアTR-B25と同じ形状のため、トランギアの付属品は全て使用できると思います。トランギアのプリヒーター(TRFV21)を装着するための溝まであります。
ALOCS(Esbitも同様)には、トランギアプリヒーターを固定 するための溝があり、純正と全く同じように装着できます。 |
この2者の特徴である、消化蓋に付いている取っ手ですが、動きが渋いため、燃焼中に開閉することは難しいと思われます。
トランギアTR-B25と材質が異なるのか、金属の色が少し違うのと、底部や内部などの細かな作りも異なります。(トランギアの方が作りが良いです。)
まとめ
以上、類似品を色々挙げましたが、ストーブ単体で見た場合、あまり価格差があるわけではないので、トランギアTR-B25を選んだ方が無難だと思います。
トランギア純正でソロ用として使える組み合わせ例は以下の通りです。
・ミニトランギアTR-28T(フライパンと鍋、TR-B25、TR-281のセット)320g
・メスティン(160g)+TR-B25(110g)+TR-P302(58g)計328g
軽量化を優先させたい場合、高価ですがEvernewのチタンセット(ECA268)は魅力です。アルコールストーブ、クッカー、スタンドの総重量はたったの175gです。
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