2015年12月20日日曜日

工具いろいろ(その2)

前回から時間が経ってしまいましたが、引き続き工具の写真を貼っていきます。

トラスコ中山のT-190という小型の工具箱は、ちょっとした小物を入れるのにちょうど良いので愛用しているのですが、今回はそれに1/4角ソケットツールと1/4六角ビットなどを詰められるだけ詰めた例をご紹介します。

工具箱というよりは、ちょっとした宝石箱です。これを眺めながらお酒をいくらでも呑めます(笑)



トラスコ中山のT-190という小型の工具箱に詰められるだけ詰めてみました。

上層部のスパナやハンドル類を出してみました。底の方にはソケットとビットがびっしり。

すべて出したところ。ぎりぎりですが、これだけの工具を入れることができます。
1/4角ソケットはドイツのスタビレーが中心。
ソケットホルダーの一番左にあるものがハゼットのチタンコーティングで2.5mmの六角。
最下段の軸が長い六角はスイスのPB。

1/4六角ビット関連。ハンドルはProxxonとPro-Auto(スエカゲ)。
ビットはPro-Autoのセットものを中心に、Anex(兼古製作所)の六角レンチビットを追加。
プラスドライバは、Weraのダイヤモンドコーティングビットや、Snap-onのACRビットも加えています。
ビット用ドライバーハンドル2種(WeraとPB)、ソケット用ドライバーハンドル(PB)を用意。
上段の両口スパナはスタビレー、下段のカラフルな六角レンチはPB
上段のラジオペンチはクニペックス。
下段のロッキングプライヤーは、BluePoint(スナップオン)のものでスペイン製。

1/4角ソケット用のスライドバーハンドルはハゼットで、INOXタイプのもの。

1/4角ソケット用のスピンナーハンドルはKTCの汎用タイプ。手ごろでよいです。

Pro-Auto(スエカゲ)のトライアングルレンチ TW-104。
特殊な形状で1/4六角ビットが入るだけではなく、1/4角のソケットツールの差込にもなります。
ラチェットになっているので、いろんな使い方がありそうです。

数回にわたり工具について書きました。
工具は大事に使えば長く使えるものですが、細かいものは無くしてしまいがちです。ビットのような細かいものでも毎回買い直すと無駄になるので、小型の工具箱に整理しておくことが良いと思います。
山の道具のパッキングに通ずるものがありますね。

(おわり)



2015年12月5日土曜日

工具いろいろ(その1)

前回に引き続き工具の事を書きます。

私は昔、原付や250ccのオートバイに乗っていました。通勤にも使用していましたが、ツーリングにもたくさん行っておりましたので、一ヶ月の走行距離は2,000kmくらいでした。

それくらいの走行距離になると、すぐにオイル交換やチェーンの調整、スプロケットの交換、クラッチケーブルの調整・交換などが必要になります。

最初はオートバイ付属の車載工具であれこれしようとしましたが、まったく歯が立たないことを思い知らされたので、少しずつ良い工具に買い替えていきました。

工具を揃えてからは、ある程度のことは自分でメンテナンスをするようになりました。オートバイは随分昔に手放しましたが、現在でも公私共に、ちょっとした機械のメンテナンスは自分で行わないと気が済まず、常に身の回りにお気に入りの工具を置いています。

そんなわけで身の回りの工具の一部を写真に収めてみましたのでご紹介したいと思います。結構な量になったしまったので、2回に分けて掲載したいとおもいます。

PB(スイス)のドライバー。基本はこの形のグリップですね。

こちらもPBのドライバー。マルチクラフトという太目のグリップ。私が最初に買ったのはこれ。

PBの精密ドライバー

PBの精密ドライバーは差し替え式のものもあり便利

PBのショックレスハンマー。これも便利。

PBの柄の長い六角レンチ。柄が長いと硬いネジも回せます。

左は最近購入したWera(ドイツ)の六角レンチ、右はKTC(日本)の一般的な長さのもの。

六角レンチの比較。左がPB、右がWera。写真ではわかりにくいですが、WeraはHex-plusといって、ボルトに面で接触するような工夫がなされ、ボルトにやさしいとの事。

左がPB、真ん中がWeraの950L、右がWeraの950SPKL。

Weraは950SPKL(写真右)が有名。しかし950SPKLは軸が太く、例えば小さなイモネジをまわす時は先端が見にくいため、私は左の950Lのように軸が太くないものを好んでいます。

スタビレーの六角ソケット。これも持っていると心強いです。

スタビレーで最初に衝撃を受けたのは75度オフセットのメガネレンチ。
バイク整備ではこれを愛用しました。

スタビレーのコンビネーションレンチ。8、10、12,13,14,17,19mmの7本
これはソフトグリップと呼ばれている15シリーズで現在は廃番。

ちなみに長さは14シリーズと同じ。

スタビレーのボックスレンチ。昔のグリップ。

スタビレーの昔のグリップ(二世代前?)はとにかく地味。でも私はこれが好き。

スウェーデンのバーコのモンキーレンチ。上下ともにスウェーデン製。
下のものはかなり古いはず。
今販売されているものはスペイン製になってしまったとかで少々残念。

挟み物工具の定番、ドイツのクニペックス

挟み物の中でよく使うのがウォータポンププライヤー。
上からクニペックス(ドイツ)、トップ工業(日本)、VBW(ドイツ)

トップ工業の水栓プライヤーは水栓の化粧ナットを傷つけないよう、プラスチックの保護具がついています。

昔購入したVBW(ドイツ)のウォーターポンププライヤー

IRWINのバイスグリップ(ロッキングプライヤー)、元はアメリカのピーターセンというメーカーでしたね。一度銜えたら離しません。

口を開いたところ

S.E.K.(日本)のフレックスコンビネーションレンチ。
フレックスコンビネーションレンチはスナップオンのものが有名ですがとてつもなく高いです。
S.E.K.ことスエカゲツールやトップ工業など、日本のメーカーには安くて良いモノがあります。

KTC(日本)のラチェットハンドル。ギアがついているので、スパナよりも早回しができます。
これは汎用タイプですが、KTCには高級タイプの「ネプロス」というブランドもあります。

ラチェットハンドルは、ソケットやエクステンションバーをつけて使います。

KTCのソケットツール用のハンドル類とエクステンションバー。

つづく


 

Stahlwille(スタビレー)のOpen Ratchについて

今回は工具の事を書きます。

私はドイツのスタビレーというメーカーの工具を愛用しています。
スタビレーとの出会いは20年程前、西武新宿線の東伏見にあった阿部工具へ行った時でした。当時、阿部工具の店主がスナップオンの工場を見学に行った時に、そこで使われていた工具がスタビレーだったという話をしてくれて、それ以来スタビレーに対して特別な思いを抱くようになりました。阿部工具はとうに無くなってしまっているので、今となってはそのエピソードが本当かどうか知る由もないですが…(笑)

ちなみにスナップオンはアメリカのメーカーで当時、KTCやKo-kenなど日本製工具の4倍、ハゼットやスタビレー、ファコムなどヨーロッパ製工具の2倍程の価格で、強いブランド力をもつ憧れのメーカーでした。それと比較するとドイツの工具は質実剛健で見た目の華やかさにかけるためか、あまり人気が無いようでした。特にスタビレーは今でも日本のマーケットで成功しているようには見えません。

私はコンビネーションレンチやソケット類をスタビレーで揃え、それ以外もヨーロッパの工具を中心に揃えました。ドライバーや六角レンチはスイスのPBやドイツのWera、ペンチやプライヤーなどの挟み物はドイツのクニペックス、モンキーレンチはスウェーデンのバーコ…という具合です。

さて、今回久しぶりにスタビレーの工具をネットで見ていたら、目に留まったのがラチェットコンビネーションレンチでした。何件か工具店を見てまわりましたが、店頭になかったので楽天で一本だけ買ってみました。


Stahlwille Open Ratch

ラチェットコンビネーションレンチという工具はコンビネーションレンチのメガネ側にラチェット機構を組み込んだものです。この手の工具はかなり昔からあるのですが、ホームセンターで売られている安価な工具のイメージが強かったり、ラチェット部分が大きくて野暮ったいデザインだったりしたため、いまひとつ本気で使う気がしないものばかりでした。

しかし8〜9年くらい前からでしょうか。ラチェット部分の小型化が進み、日本のKTCをはじめ、ドイツのハゼットなど一流メーカーから洗練されたものがラインナップされるようになりました。私はその頃にハゼットや日本のトップ工業のものなどをいくつか手に入れましたが、これはこれでソケットツールとは違うシーンで活躍してくれるので、非常に使いやすい工具だということに気づかされました。

今回購入したスタビレーのラチェットコンビネーション『Open Ratch』ですが、手にした時の感触はまさにスタビレー。梨地仕上げとひとくくりにされてしまいがちですが、一般的な工具のざらっとした梨地仕上げよりもスタビレーのそれは滑らかで独特な感じです。ラチェットの切り替えレバーも他のメーカーとは異なりボタン状のものになっています。

しかし手にとってしばらく眺めて、スタビレーの普通のコンビネーションレンチと比較してみたときに、「あれれ?」と思うことが二つありました。

一つ目は、"Made in Germany"の刻印がないこと。
二つ目は、オープン側のあごのオフセット位置が、スタビレーの特徴を備えていないこと。

一つ目のドイツ製の刻印がない点については、以前買ったハゼットのものも改めて見てびっくり。こちらにも無いではありませんか!今まで気がつきませんでした。きっとラチェット部分は台湾製とかだったりするんでしょうかね。

もっといただけないのは二つ目の特徴で、これではスタビレーとは別物になってしまっています。

そんなわけで細かく見ると残念な点もありますが、触った感じはスタビレーそのものですし使用感も悪くありません。これから良質なラチェットコンビネーションレンチを購入しようと考えている方は、ハゼットやKTCなどと比較してお好みのものを選ぶと良いと思います。


長さはコンビネーションレンチOpen Box 14シリーズ(下)と同じくらい

なぜかOpen Ratch(上)には、裏に"MADE IN GERMANY"の刻印が無い

ハゼットのラチェットコンビネーションレンチと通常のコンビネーションレンチを比較。見た目はほぼ同じ。

しかしハゼットのラチェットコンビネーションレンチにも"GERMANY"の文字が無い

こちらは2007年のスタビレーのカタログから。
一般的なスパナ(左)と、スタビレーのスパナ(右)の形状の違いを説明する図

左がスタビレーのOpen Box 14シリーズで右がOpen Ratch。
なぜか後者はスタビレーのスパナの特徴を備えていない。


2015年10月12日月曜日

CASIO SGW-300Hの電池交換

4年程前から山へ行くとき使用しているCASIOの腕時計SGW-300Hですが、ついに電池がなくなったので、電池交換をしました。

使用頻度ですが、月に1~2度の山行に使っていた以外にも、毎朝、自宅付近で気圧を測っているので、ほぼ毎日使っている状況でした。

電池がなくなるときには、最初に、高度・気圧が測れなくなり、電池マークが点滅するようになります。それでも1~2週間は時計として使うことはできました。そのまま使い続けると、最終的には画面に何も表示されなくなります。

電池交換は裏蓋を開けておこないますが、裏蓋は精密ドライバーで4本のビスをはずすだけで簡単に開けることができますので、自分で電池交換をしてみました。


完全に電池が無くなったSGW-300H

精密ドライバーで裏蓋の4本のビスを外します

裏蓋、防水用のパッキンを外したところ

電池に貼ってあるシールを剥がします

電池を押さえている金具を外すと電池が外れます

電池はCR2016というボタン電池。200~300円くらい。

無事電池交換が完了(時間をセットしなおす必要があります)
電池が減ると、まず標高・気圧が測れなくなります

SGW-300Hは高度・気圧・気温が測れる安価な時計ですので、腕時計にあまり予算を割きたくない人にお勧めします。

しかし最低気温がマイナス10度までしか測れないので、冬場の気温は別途温度計を持っていた方がよいと思います。下記は防水ではありませんが安価ですのでお勧めです。

EMPEXアナログ温度計