2014年6月23日月曜日

5月、雁坂峠(日帰り、ピストン)

2014年5月31日(土)

先月末に日帰りで雁坂峠に行ってきました。このブログに何度も登場している友人Iと、共通の友人で登山初心者のMの三人で行く予定でしたが、直前でMが行けなくなったので、結局Iと二人で行くことになりました。

初心者向けのつもりで選んだ日帰りピストンのルートでしたが、暑さもあり、ちょっとバテました。

スタート地点は広瀬湖沿いで、国道140号線にある道の駅みとみです。塩山駅から西沢渓谷行きのバスに乗ると、終点西沢渓谷のすぐ手前に道の駅みとみがあります。大きな駐車場があるため、雁坂嶺や甲武信ヶ岳などの奥秩父主脈の山々や西沢渓谷や乾徳山方面を目指す拠点としては、良いところです。

塩山駅の始発バスで目指す場合、道の駅みとみ到着は9:30頃になります。帰りの最終バスは塩山駅行きが15:40発、山梨市駅行きが16:25発です。

今回、より遅い山梨市駅行きを選びましたが、それでも行動可能時間は7時間弱です。往復のコースタイムが6時間10分なので、支度や休憩時間を考えるとちょっと忙しい計画だったかもしれません。

さて、スタートの道の駅みとみから登山道までは一時間くらい舗装路を歩く必要があります。舗装路歩きが長いので不人気なのか、好天にもかかわらず、登山客は多くありませんでした。

しかしこのルートは、ただの登山道ではなく、驚いたことに、かつての国道なのです。今でこそ国道140号線に雁坂トンネルが開通したおかげで、埼玉と山梨の車での往来が容易になりましたが、トンネルができる前までは、雁坂峠を越えるための車道がつながっておらず、登山道が国道の一部だったそうです。



スタート地点は道の駅みとみ

一時間くらい舗装路を歩きます。

沓切沢橋で舗装路は終わり。

新緑が美しいです。

かつての国道140号線です。

最後は傾斜がきつめで、日陰がなく、暑くてバテました。

日本三大峠 雁坂峠に到着。後ろは雁坂嶺方面。

こちらは水晶山方面。霞んでなければ富士山が見えるはず。

国師ヶ岳方面
峠で昼食して、すぐ下山です。


帰りはC.T.どおりでした。やはりちょっと忙しいかったです。

新緑に癒された山歩きでした。時間があれば、秩父側へ抜けたり、奥秩父主脈の稜線歩きをするも良いですね。

今月はじめに塩山駅から大弛峠までのバスが開通したとのことですので、大弛峠~甲武信ヶ岳~雁坂峠というルートも歩いてみたいです。


最後に、通ったルートのメモと地図。
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2014年5月31日(土)

9:46 道の駅みとみ
10:42 沓切沢橋
11:43 井戸ノ沢
12:34 雁坂峠(40分休憩)
13:51 井戸ノ沢
14:45 沓切沢橋
15:50 道の駅みとみ

道の駅みとみ~雁坂峠
https://goo.gl/oh528b

雁坂峠~道の駅みとみ
https://goo.gl/jvITzp


2014年6月22日日曜日

4月、大菩薩嶺(子連れ)

2014年4月26日(土)

時間が経ってしまいましたが、4月末に7歳と5歳の娘を連れて、大菩薩嶺に行ったときの事を記します。子供たちにとっては、昨年の筑波山に続く2座目の百名山です。

自宅のさいたま市から登山口がある甲州市の上日川峠までは車で向かいました。国道463号、16号、20号を使って、高尾を目指し、大垂水峠を越えて、神奈川県に入ります。旅情をそそるのが小原宿あたり。その後、相模湖畔の山道のように曲がりくねった道を過ぎると、上野原のあたりから走りやすい道が続きます。・・・つまり一般道で行きました。(笑)

上日川峠(標高1,580m)に車を停めて、山歩き開始です。福ちゃん荘の先の分岐では唐松尾根方面のルートを選びます。登りきったところに、ビューポイントの雷岩があります。天気が良ければ富士山も良く見えますが、今回は霞んでいて見えませんでした。

ここから林の中へ進むと、少し奥まったところに大菩薩嶺(2056.9m)があります。雷岩から10分程度のところです。しかし大菩薩嶺は展望が良くないので、三角点を踏むためだけに往復します。

雷岩に戻ってきてからは、大菩薩峠(1,900m)方面へ、気持ちの良い尾根道を下ります。大菩薩峠に着いてからは、介山荘でアイスを食べるなど、しばしの休憩をとり、往きとは違う道で福ちゃん荘を目指します。福ちゃん荘から上日川峠までは往きと同じ道になります。

今回のルートはメジャー中のメジャーな周回ルートです。都心から近い割には登り始めの標高がそこそこ高く、手軽に2,000m級の山歩きを楽しむことができるので、子連れのルートとしては最適です。ちなみに周回に要した時間は、休憩も込みで5時間半強くらいでした。

今回、大菩薩嶺付近の残雪が多く、凍っていて滑りやすい状況でしたが、道が平坦ですので、軽アイゼンをつけている人を見かけませんでした。丸川峠方面に抜ける場合など、北側の斜面に出る場合は軽アイゼンが必要のようでした。


福ちゃん荘に到着

ところどころに残雪があります。

雷岩までもう少し

雷岩に到着。富士山は霞んで見えず。

大菩薩嶺方面は残雪多めでした。

大菩薩嶺に到着。



大菩薩峠方面への稜線歩き

車で帰る途中、標高900mあたりで桜が満開でした。



最後に、通ったルートのメモと地図。
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2014年4月26日(土)

8:44 上日川峠
9:18 福ちゃん荘
11:11 雷岩
11:45 大菩薩嶺
12:33 賽ノ河原
13:00 大菩薩峠
14:03 福ちゃん荘
14:23 上日川峠

上日川峠~雷岩
https://goo.gl/LA6opn


雷岩~上日川峠
https://goo.gl/Gt3Meg



2013年12月31日火曜日

12月、雲取山(一泊二日、テント泊)

2013年12月28日(土)~29(日)

半年振りの山行です。ブランクが空いたため、どれだけ自分の体力が落ちているかわかりません。色々行きたい山はありましたが、初めて登る山では普段より辛く感じてしまうなど、正しい評価ができないと思い、何度か挑戦したことがある雲取山へ行くことにしました。週明け30日に仕事納めがあるため、土日の休みを利用した1泊2日のテント泊です。


冬の雲取山ですが、今年1月の初めに奥秩父主脈を歩いた際に山頂を踏みました。その時は縦走の後半でしたが、三条ダルミからの登りがきつかった事、水を作るための綺麗な雪を確保することが難しかった事を覚えています。今回は鴨沢から登り尾根を登るルートをとる事にしました。このルートは昨年の6月以来3度目の挑戦ですが、冬に登るのは初めてです。積雪は山頂で50cm程度との情報でしたので昨年より多いかもしれません。


前日まで仕事が忙しく、出発当日も朝一番で出かけることができなかったため、鴨沢到着は15時でした。バス停で準備をしている際に、誤ってトレッキングポールのスノーバスケットの一つを奥多摩湖に落としてしまいました。湖畔に下りて探しましたが見つけることはできず・・・。FIZANのスノーバスケットなのですが非常に残念です。


さて気を取り直して出発です。テント泊装備で荷物の総重量は約20kg、半年振りという事もあり、思うようにペースが上がりません。無駄に力が入ってしまうためか、結構汗をかいてしまいました。そしていつも以上に疲れを感じて、何度も立ち止まりました。

マムシ岩についた辺りで完全に暗くなりましたが、雪道ですのでヘッドライトを付けて歩く分にはそれほど暗さを感じません。疲れで足が上がらなくなってきたので、七ツ石小屋、七ツ石山は巻いて、ブナ坂方面へ急ぎました。七ツ石山山頂は好きなので寄りたかったのですが・・・。


ブナ坂からは積雪の量が増えてきました。しかし雪は踏み固められていたため歩きやすかったです。稜線に出ると風が強くなってきましたので上だけシェルを着ました。

19時に奥多摩小屋に到着して、テントの受付を済ませた時、小屋の中の温度計がマイナス5度、小屋の外の温度計がマイナス10度でした。空に雲は殆ど無く、満点の星空や街の灯りが綺麗に見えました。風が強くなってきたので、立ち止まっているとかなり寒いです。


青梅駅にて。バックは45リッターの限界を超えている大きさ。


雨蓋を開けたところ。10リッター分くらい飛び出しています。
※この写真を撮った直後、湖にスノーバスケットを落としてしまいます。


鴨沢のバス停から湖畔に下りて、落し物を探しているところ。


登山道の入り口。ここからアイゼンをつけて登ります。


最初は土の道と雪が交互に出てきます。


堂所を過ぎたあたり。日没を迎えます。


ブナ坂の積雪はこんな感じです。

風が吹く中でテントの設営をしました。テントと言ってもアライテントのライズ1という自立式のシェルターですので、設営にそれほど苦労はしませんでした。しかし設営の間、結構体が冷えたのと、翌朝テントをたたむ時に気付いたのですが、ポールが曲がっていたので、それなりに強い風が吹いていたのだと思います。


寝具ですが、モンベルのU.L.スパイラルダウンハガーの#3とサーマルシーツを2枚重ねて、さらにゴアテックスのシュラフカバーを使用しました。マットはサーマレストのリッジレスト(レギュラーサイズ)1枚のみですが、他にダウンのインナーパンツとダウンソックス、パタゴニアのハイロフトダウンセーターを着用して寝袋に入ったので、ダウンの総量は多く、寒さをしのぐには十分でした。夜中のテント内の気温はマイナス10度を下回っていたと思います。


今回携行したストーブは、このブログでも何度かご紹介している中国製のガソリンストーブ(BL100-T4)を持っていきました。しかし外は強風ですし、テント内で使うにも安全に着火する自信がありませんでしたので、夜は調理をあきらめ、携行食のみの簡単な食事を済ませて寝ました。


明け方、風が弱まっている時にテントの出入り口の前で調理をしました。ストームクッカーにアダプタを介してBL100-T4をセットしましたが、寒さの中でも問題無く使用できました。ガソリンストーブは、着火と消化を繰り返すことができないので、一度火をつけたらしばらくつけっぱなしにしておきます。その間、お湯を絶やすことなく作るのですが、ケトルが便利でした。アルファ米の袋に湯を注ぐ場合や、マグカップに湯を注ぐ場合、余ったお湯を水筒に移す場合など、注ぎやすいためです。


BL100-T4をストームクッカーに装着して調理しているところ。

日の出前、食事を済ませ、テントを撤収し、スノーシューをはいて出発しました。スノーシューはMSRのEVO TOURです。ペースがなかなか上がらず、山頂に着く前に日が出てしまいました。山頂では荷物を下ろさずに何枚か写真を撮るなどして短い時間を過ごし、すぐに下山を開始しました。


下山は小雲取山方面へ戻ってから、富田新道を使って日原方面へ進むルートをとりました。富田新道は1~2名の踏み跡がありましたが、雪が踏み固まっている感じではなく、つぼ足で歩く必要があります。私はスノーシューを履いていたのでそれほど苦もなく進むことができました。


大クビレ尾根、野陣尾根はサワラノ平(標高1,708m)まで緩やかな尾根道で、雪は膝下くらいの深さでした。サワラノ平からは一気に下る感じで、唐松谷林道と富田新道の合流地点に近づくころには雪が減り、雪質も固くなってきたため、スノーシューからアイゼンに付け替えました。沢を渡る吊り橋の辺りでは標高は1,000mを下回っていたと思います。富田新道に入ってからここまでですれ違った方は1名のみでした。


吊り橋を通過後、少し登り返したところに日原林道があります。そこからは東日原のバス停まで長い林道を歩きます。途中カモシカや、ヒメネズミでしょうか?とても小さなネズミをを見かけました。


日原林道は舗装路に出てからも凍結箇所がありました。舗装路の凍結箇所は、チェーンスパイクか、簡素なベルト式の滑り止めがあると安心だと思います。

結局足回りには、10本爪のスノースパイクとスノーシュー、ベルト式の滑り止めの3種を携行したのですが、それぞれ上手く使い分けることができました。

奥多摩小屋から先ではスノーシューを装着しました。

雲取山山頂の山梨百名山の標識

こちらは埼玉県の雲取山山頂標識

下山ルートは富田新道へ

富田新道のトレースはこんな感じ

サワラノ平までは緩やかな道です。

サワラノ平で誰かがビバークしたのかな?
逆ルートの場合、ここまで急登ですので大変だったのでしょう。

画面中央あたりが唐松谷林道との合流地点

もう少し下ると吊り橋があります

吊り橋から少し登り返したところに日原林道があります

日原林道でカモシカに遭いました


最後に、通ったルートのメモと地図。
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2013年12月28日(土) 晴れ
鴨沢バス停 15:10
登山道入口 15:44
堂所 16:56
マムシ岩 17:27
ブナ坂 18:25
奥多摩小屋 19:00

鴨沢~奥多摩小屋

2013年12月29日(日) 晴れ
奥多摩小屋 6:11
雲取山山頂 7:15
富田新道分岐 7:45
サワラノ平 8:51
唐松谷林道合流地点 10:06
吊橋 10:23
日原林道 10:38
ゲート 12:05
日原渓流釣場 12:34
中日原 12:52
東日原 12:59

奥多摩小屋~雲取山山頂

雲取山山頂~東日原
 



2013年11月16日土曜日

ニコンDf を触ってきました

前回に続き、カメラの事を長々書きます。

今月初めにニコンから、Df という妙なカメラの発表がありました。
11月28日に発売予定とのことですが、今日、品川で体験イベントがありましたので、触りに行ってきました。


Nikon Df

私がDfについて「妙な」と書いたのは、最初にそのカメラの仕様を見たときにちょっと戸惑ったからです。今日はそのあたりを書いておきます。

まず、Dfの特徴をざっとまとめますと下記のとおりです。

・FXフォーマット(フルサイズ)の一眼レフで、センサーはフラグシップ機D4の性能を受け継いでいる。

・D4と比べるとかなりコンパクト(FXフォーマット最小最軽量)で、価格も抑えられている(ほぼ半額)。
・ノスタルジックなデザイン。ダイヤル操作を多く採用している。

さて、私が戸惑ったのは下記の2点です。

1.非Aiレンズへの対応

2.ダイヤルレイアウト


まず最初に「1.非Aiレンズへの対応」について書きます。
非Aiレンズというのは、1977年に登場したAiレンズ以前の古いレンズの事です。


非Aiレンズ


非Aiレンズは、一部を除き、Ai化したカメラに取り付けできません。レンズ情報を伝えるカプラー(露出計連動レバー)が干渉するため、取り付けられたとしても外せなくなる可能性があります。

私が最初に手に入れたニコンの体験談ですが、中古カメラ店で手に入れたボディ(F-801S)と、非Aiのレンズ(オートニッコール50mmF2)を店を出てから装着してみたところ外せなくなり、お店に駆け込んだら、「その組み合わせで付けちゃダメだよ~」と言われて落ち込んだことがありました。(笑)


今の常識から考えると、バカよけとか、ポカよけ、フールプルーフ(fool proof)という言葉があるように、メーカー側は、装着自体を不能にする措置をとるべきなのですが、歴史の長い「不変のFマウント」には、このような落とし穴がいくつかあります。


それでもニコンは、非AiレンズをAiに改造する対応を1997年まで行ってきましたし、F3やF4というフラグシップ機には、カプラーを可倒式にして、干渉を避け、非Aiレンズを装着できるような措置を取っていました。

その後は、F5、F6のようなフラグシップ機にも可倒式カプラーは無くなってしまいましたが、サービスセンターで改造してもらうことはできたそうで、なんとか非Aiレンズを使えるような対応を続けてきたのでした。ニコンのこのような姿勢が、昔からのファンに支持されているところでもあります。


このような経緯で、ニコンは少しずつ非Aiの対応を無くしていき、デジタル時代に入ってからは完全に対応を止めたわけです。最近のレンズカタログを見ても、ボディとレンズの対応表には、非Aiという言葉すら載らなくなったのですが、ここにきてDfが非Aiに対応する…ということを聞いて、私はすごく戸惑ったのです。(大歓迎ですけど)


Dfのマウント部。時計の1時~2時の位置にあるのが露出計連動レバー。


さらに今回驚いたのは、Dfは、非Aiレンズが装着できるだけではなく、開放測光ができるということです。機械的には、絞りリングと連動していなかったり、レンズの開放F値をボディに伝えることができないため、あらかじめレンズ情報を登録したり、撮影時に選択した絞り値をサブコマンドダイヤルで設定してあげる必要がありますが、F3やF4の時よりは操作性が良くなっているはずです。(今日の体験イベントでは試すことはできませんでした。)

F3やF4で非Aiレンズを装着した時にカメラ内蔵の露出計を使う場合、絞り決定後に絞り込みレバーを押して測光を行い、シャッタースピードを決定して、絞りを開放に戻し、ピント合わせを行う…という手順が必要だったと思いますが、Dfでは絞り込みレバーを押す必要が無くなったのと、開放測光により、より正確な露出を得られるようになったはずです。(…という事だと思うのですが、間違っていたらごめんなさい)


最後に、非Aiとか言われても、何の事だかさっぱりわからないよ、というニコンユーザーもいらっしゃると思いますので、歴史あるニコンFマウントレンズを、できるだけ大雑把に分類してみます。

①非Aiレンズ(1959年~1977年)
 オートニッコール、ニューニッコール

②Aiレンズ(1977年~2001年)※現在も販売中
 Ai、Ai-S、①のAi改造レンズ、AiAF、Dレンズ…など

③Gレンズ(2001年~現在)

普通はこんなに大雑把な分類はしないと思います(笑)。②はマニュアルフォーカス(MF)からオートフォーカス(AF)へ移行する時代も含んでいますので、MF用のレンズとAF用のレンズを分けて考える方が一般的かもしれません。しかし② はAF用レンズにも、絞りリングを備えているため、MF機でも問題無く使用できます。③になってからは、絞りリングが無くなったため、MF機では絞り操作ができなくなり、事実上使用不能になりました。

そんなわけで、Dfが対応する非Aiが、相当昔のレンズだという事がおわかりいただけたと思います。

ちなみに、非AiレンズのAi改造は下記に相談してみると良いでしょう。

 フォト工房キィートス
 http://photo-kiitos.co.jp/



次に「2.ダイヤルレイアウト」について

ニコンDf のセールスポイントの一つに、ダイヤル操作がありますが、私は露出補正ダイヤルのレイアウトに疑問を感じました。

ニコンが今(Df登場前)の操作に落ち着いたのは、フイルム時代のF5(1996年)あたり、正確にはその後のF100(1998年)の頃だと思います。しかしDfは、FM2など1970年代~1980年代前半のカメラを模したためか、使い勝手の面で後退している可能性があります。

DfのISO感度設定ダイヤルは、1970年代のカメラのように、カメラ左肩にあります。そしてISO感度設定ダイヤルの同心円上に露出補正ダイヤルを配置しています。つまり両方とも左手側です。今のカメラはニコンに限らず、露出補正の操作を右手で行うようになっていると思います。Dfのように左側に配置するレイアウトは、見た目は懐かしいですが、最近のカメラに慣れた人には、使いにくいはずです。


左肩にISO感度設定ダイヤルと露出補正ダイヤルがあります。

せっかく右手側にメインコマンドダイヤルとサブコマンドダイヤルがあるのですから、自動露出の際に、右手のコマンドダイヤルでも露出補正ができれば良かったのですが・・・。

MF時代のフイルムカメラは、京セラコンタックスのように左肩にシャッターダイヤルがあったり、オリンパスOMシリーズのようにレンズマウント部にシャッターダイヤルがあったりして、レイアウトは千差万別でした。しかし現在では、各社ともに、左手はレンズを保持しながら、ピントリングやズームリングを操作する必要があるため、露出に関係する操作は右手に任せる・・・というスタイルが一般化したと思います。

つまり右手シャッター周辺に撮影時によく使う機能が集中していた方が良く、カメラ左肩には、撮影時にあまり変更しない項目のみ配置するべきだと私は考えます。露出補正は、自動露出を使う場合、頻繁に使用する機能ですので、ニコンの前例で言うならば、F4のように右側に配置した方が良かったのではないでしょうか。

なんだか最後は批判っぽくなってしまいましたが、F3のようなカメラを使う時はマニュアル露出がメインで、露出補正ダイヤルなんてあっても使わなかったわけですから、そのようなユーザーはDfでもマニュアル露出で使う分、このレイアウトに何の不満も無いはずですね。

あと、Dfのシャッターダイヤルには「1/3 STEP」という項目があり、コマンドダイヤルで1/3段ずつ細かく設定することができます。


1/3STEPという項目があるシャッターダイヤル

そんなわけで、Aiレンズを使う場合は、昔風に絞りリングとシャッターダイヤルを使い、Gレンズを使う場合は、今風にメインコマンドダイヤルとサブコマンドダイヤルを使う・・・という感じで、使い分けができることは嬉しいですね。
Dfでは、D4に採用されているような、コマンドダイヤルの向きの変更や、露出補正インジケーターの+/-の表示方向の入れ替えができるようですので、ニコン以外のユーザーでも使いやすいはずです。

最後に、今日確認してわかったことをいくつか書いておきます。

・持った感じは意外と軽かった。
・露出ダイヤルは、ロックがかかる仕様。ロック解除ボタンを押しながら回します。
・ISOダイヤルもロックがかかる仕様。ロック解除ボタンを押しながら回します。
・露出モードダイヤルもロックがかかり、引っ張り上げながら回します。
・ドライブモードは右手側にあります。(他の機種では左手側にありますが、特別な意味があるのでしょうか。)
・レリーズは、シャターボタンに機械式のものを装着可能。ボディ側面に、アクセサリーターミナルもあります。(10ピンターミナルは無いです。)
・マウント部の露出計連動レバーは可倒式。F3やF4のようにロック解除ボタンは無いですが、不自由は無さそうです。指先でパタンと倒す感じ。

・・・最初に写真で見たときは厚ぼったい印象を持ちましたが、触ってみると小さい感じがして、デザインも違和感はありませんでした。

値段は安くないですけれど、良いカメラだと思います。ニコンにはこれからも高級なカメラに注力して欲しいです。


おわり

2013年11月8日金曜日

ソニーα7(フルサイズミラーレス)について

久しぶりにカメラの事を書きます。

この秋、カメラ関連のニュースで、私が一番気になったのは、来週ソニーから発売されるα7、α7Rの事です。

35mmフルサイズセンサー搭載のミラーレス一眼で、キャッチコピーには、「誰も作らなかったカメラ。」とあります。ちなみに35mmフルサイズというのは、フイルム時代の所謂ライカ判(24mm×36mm)と同等サイズの撮像素子の事です。

私にはこの「誰も作らなかった・・・」というキャッチコピーが、キヤノンやニコンに向けられているように思いました。キヤノンやニコンは、フルサイズミラーレスを作らない…と私は考えているからです。(そのあたりは追って考察していきます。)

ソニーはこれを機に、αシリーズとNEXシリーズをαブランドに統合するそうです。一眼レフタイプのαシリーズは、ミノルタ時代を含めますと、1985年から続くAマウントを採用したシステムです。一方のNEXシリーズは、3年前に登場したばかりの、APS-Cサイズのミラーレスに付けられた名称で、専用のEマウントが用意されました。

今回のα7とα7Rは、αという名称を持ちながら、Eマウントが採用されたわけですが、レンズはフルサイズ用に仕立て直しが必要になりました。

αブランドへの統合(つまりNEX名称の消滅)後も、AマウントとEマウントを共存させるわけですが、両者にフルサイズ対応レンズと、APS-Cサイズ専用レンズの2種ずつ存在することになったため、ボディとレンズの組み合わせは今までより複雑になりました

表にまとめてみましたが、多分下記のような組み合わせで適合すると思います。



ソニーαシリーズのレンズ組み合わせ表



上記表の黄色部分は、フルサイズで撮影できる組み合わせで、橙色部分はAPS-Cサイズになる組み合わせです。

仮にソニーが今後APS-Cサイズを止めてフルサイズに統一した場合、上記表の橙色部分が消えて、「×」が一か所のみになるため、スッキリすると思うのは私だけでしょうか。

いずれにしても私の推測では、Eマウントのフルサイズミラーレスが登場したことにより、Aマウントが急速に廃れると考えています。フォーサーズ陣営が、センサーサイズを変えずにマイクロフォーサーズという新しいマウントでミラーレス化を推進した結果、ミラーありのフォーサーズマウントが衰退した事は記憶に新しいです。

現時点で、ソニーがフルサイズミラーレス一本化のシナリオを用意しているかはわかりませんが、市場の動向も含め、今後どのような展開になるか注目していきたいです。

さてフルサイズミラーレスのαですが、最上位機種のα7Rは、光学ローパスフィルターレスの約3,640万画素CMOSセンサー搭載というハイスペックなカメラになっています(α7は約2,430万画素)。ここまでくると高画素化はどこまで進むのやら…とため息が出てしまいます。紙に出力する事が最終目的でしたら1,000万画素程度でも十分役目を果たすと思うのですが、家電メーカーのソニーとしては、今後4Kテレビや8Kテレビを普及させたい思惑があるでしょうから、8Kテレビの解像度を見据えた3,000万画素クラスを一つの到達点と考えているかもしれません。

フルサイズで高画素、というだけでも十分魅力があるのですが、Eマウントなので、サードパーティー製のマウントアダプタ(※)を併用することにより、ライカのレンズや、各社一眼レフ用レンズをフルサイズで使えるはずですので、フイルム時代のレンズを持て余しているカメラファンにとっては、かなり楽しめるカメラになると思います。

(※)NEX時代のEマウント用アダプタは、フルサイズに対応していない可能性があるため、注意が必要です。


さて、ここからはαの話題から外れます。

先に書きましたが、私はキヤノンとニコンはフルサイズミラーレスを作らないと考えています。このブログを書いている間にも、ニコンがDfという妙なカメラを発表しましたが、やはりミラーレスではありませんでした。

仮にキヤノンとニコンがフルサイズミラーレスを作った場合、これから記す表のように、2社ともかなりいびつな構成になることがわかります。

まずはキヤノンでシミュレートしてみます。

キヤノンがフルサイズミラーレスを作った場合


現状のキヤノンですが、フルサイズのカメラに、APS-C用のEF-Sレンズを使用することはできません。フルサイズユーザーは下位のAPS-C用レンズを使う必要は無いという思想なのだと思います。仮にフルサイズミラーレスが登場した場合でも、APS-C用のレンズを使用不能にする可能性が高いので、上記表のように、ソニーの例よりも「×」が増えて、取り込めるユーザーが少なくなりそうです。

また、ソニーEマウントのように、既存のAPS-CサイズのEF-Mマウントをフルサイズ用に流用できるかは不明ですので、流用出来ない場合、新たにフルサイズミラーレス用のマウントを用意する事は難しいと思われます。ミラーレスの場合、フランジバックが短い専用レンズが必要でしょうから、EFマウントを採用することもあり得ないので、キヤノンからフルサイズミラーレスは出ない、というのが私の考えです。

次はニコンをシミュレートしてみます。

ニコンがフルサイズミラーレスを作った場合

ニコンの場合、フルサイズのFXフォーマットと、APS-CサイズのDXフォーマットは、マウントが共通ですので互換性があります。ただしカメラ、レンズ共にFXの組み合わせの時だけフルサイズになり、それ以外の場合はAPS-Cサイズになります。ニコンのこれらのマウントは「不変のFマウント」と呼ばれており、1959年のニコンFから同じ寸法のマウントを採用し続けています。しかし2011年に発売されたミラーレスのNikon1シリーズには、Fマウントとは別の小型マウントが用意されて、Nikon1専用のレンズをFマウントのカメラに装着出来ない仕様にしたのです。

仮にニコンがフルサイズミラーレスを作る場合、フランジバックの短い専用レンズを用意しても、Fマウントのカメラと互換性が無くなってしまうため、それらのフルサイズ用レンズに“FXフォーマット用”という名称を与えることはできません。


同様の理由で、Nikon1を作る際にAPS-Cサイズ(DXフォーマット)を採用できず、CXフォーマットという、新しいフォーマットを作ったのだと思います。APS-Cサイズを採用すれば、FマウントのDXフォーマットユーザーは混乱するため、そのような事態を回避する必要があったわけです。

そうなると、不変のFマウントを維持するために、一眼レフと同じフランジバックで、ミラーが無いだけのFXミラーレスを作れば良い。という案もあるかもしれませんが、そのようなカメラは一眼レフそのものを否定する事になりかねないので、多分作られることは無いでしょう。

そのようなカメラを作るくらいなら、往年のレンジファインダーカメラのデザインをベースにした趣味性の強いミラーレスを出した方が理にかなっていますし、喜ぶ人も多いのでは無いでしょうか。

長々と書いてきましたが、キヤノンとニコンには一眼レフで頑張ってもらうとして、今後、各社いろいろな形でフルサイズのデジカメを増やして欲しいです。そしてフルサイズのデジカメには、デジカメ黎明期の負の遺産とも言えるAPS-Cサイズを駆逐して欲しいのです。(私はAPSフイルムが嫌いだったせいもあり、APS-Cサイズのセンサーを好きになれません。)

あとパナソニックらマイクロフォーサーズ陣営が、フルサイズミラーレスの統一規格を提唱して、ソニーに対抗する…みたいな家電メーカー伝統の一戦を見てみたいです(笑)
おわり



2013年10月5日土曜日

ガソリンストーブ5(おわりに)

ガソリンストーブについて、長々と書いてきましたが、なんとなくまとめてみます。

他の方のブログなどを見ますと、火力調節ができるMSRのドラゴンフライと、オプティマスのNOVA、NOVA+の評価が高いようです。プリムスのOmni fuel、Omni Lite Tiも火力調整はできるようですが、国内正規販売が無いため、あまり情報がありません。ホワイトガソリン専用では、スノーピークのギガパワーWGストーブも火力調節が可能ですが、評価は賛否両論のようです。

火力調節に拘らなければ、MSRのウィスパーライトインターナショナルが定番中の定番だと思います。昨年あたりにモデルチェンジがあり、従来より10%も軽くなったので、魅力が増しました。

これら全ては分離型になりますが、分離型ストーブは、MSRに一日の長があるように思います。

したがって下記の4機種をおすすめしておきます。持っていませんが(笑)

・MSR Whisperlite international
・MSR Dragonfry
・Optimus No.82 Nova
・Optimus No.85 Nova+

ついでに私がガソリンストーブを手に入れたい理由を列挙しておきます。

1.燃料代を節約したい。(灯油も使いたい)
2.缶ゴミを減らしたい。(燃料はガソリンスタンドで買えた方が良い)
3.災害時の備えとして。(燃料は常備してあるものが良い)
4.大きな鍋を使いたい。(重心が低い方が良い)
5.寒い時期に使いたい。
6.ストームクッカーに装着したい。

という感じになります。

1と2の理由は、ホワイトガソリンをホームセンターなどで、1リットル缶で買うと適わないので、灯油利用にするか、ホワイトガソリンを販売しているガソリンスタンドを探す必要があります。

3の理由も考えると、家の暖房と燃料を共用できる灯油が最適ということになります。ですので、灯油利用可能なモデルに絞られます。

4と5は、安定性や火力、燃焼効率を考えると、分離型にして、風防を用意する必要があります。MSRには、ペラペラの風防が付属していますが、より安定性を求めると、ストームクッカーに装着できることも魅力になるかと思います。

ストームクッカーに装着することだけを考えれば、トランギアのMultifuel Burner X2(プリムス製、国内正規販売無し)があります。火力調整が出来ないのと、値段が高いのがネックでしょうか。

そうしますと、純正アクセサリに、ストームクッカー装着用のアダプタ(※)があるOptimus Nova(Nova+)が一番良いかもしれません。
※アダプタは別売。国内正規販売は無しです。


Optimus純正、Nova用ストームクッカー装着アダプタ

Optimus Nova欲しいな~と思い、ストームクッカー装着用のアダプタだけ英アマゾンで手に入れました。まだOptimus Novaは買っていません(笑)。

以下、アダプタを眺めているうちに、Bulin社(中国)のBL100-T4に装着してみたくなったので、試してみたら上手くいったという図です。


Bulin BL100-T4の底部の袋ナットを外し、バーナー部を取り出します。


本体に、Optimus Nova用ストームクッカー装着アダプタを
付けますが、プレヒート用の皿(写真後方)は装着できません。


BL100-T4をストームクッカーに装着。予熱管はぎりぎり干渉しません。


BL100-T4 + ストームクッカー (プレヒートの図)


上記写真の通り、Bulin BL100-T4に、Optimus Nova用ストームクッカー装着アダプタを付ける場合、底部に必要なプレヒート用の燃料皿が付けられません。しかしBL100-T4のストーブ本体(チューリップ型の部分)は多少の燃料を受け止められる形状になっているため、問題なくプレヒートできました。袋ナットの締め付けを確実にするためには、スプリングワッシャー等を挟んでおくと良いと思います。

しばらくは、この組み合わせで遊ぶことにします。