2016年1月11日月曜日

1月、鳳凰三山縦走(一泊二日、テント泊)

2016年1月3日(日)〜4日(月)

今年最初の山行です。

今回は南アルプスの鳳凰三山に行きました。例年と比べて雪が少ないようでしたので、厳冬期という感じではありませんでした。

御座石鉱泉に車を停めて、鳳凰小屋でテント泊をして、三山を縦走した後は薬師岳から青木鉱泉へ下り、御座石鉱泉まで歩いて戻るという計画です。

初日は鳳凰小屋まで歩き、翌日に三山縦走をしようと考えておりましたが、鳳凰小屋へは昼頃に着いてしまったので、テントを張り、荷物を置いて地蔵岳だけ行くことにしました。

地蔵岳へ向かう途中、砂の斜面で、正面遠くに黒い獣が現れて目が合い、すぐにこちらへ向かって猛スピードで突進してきたので慌てて逃げました。足元は砂地の微妙な斜面でしたので、ちょっと危険でしたが、何とか難を逃れました。最初に見た時には熊、突進してきたときにはイノシシかと思いましたが、逃げて遠巻きから見ていたら岩場を登って消えていきましたのでカモシカのようでした。

地蔵岳はオベリスクの途中まで登り、帰りは観音岳方面に進んだところにある鳳凰小屋分岐からテント場へ下りました。

結局この日に鳳凰小屋でテントを張ったのは私だけでした。道中は小屋を閉めて下りてきた小屋番の方2名の他には、ソロのハイカー2名とすれ違っただけでした。


韮崎I.C.を出たところから見た鳳凰三山(左)と甲斐駒ケ岳(右)

市営の無料駐車場がある御座石鉱泉に到着

登りはじめは雪が無く秋山みたいでした

旭岳手前くらいから雪に覆われた箇所がでてきます
尾根の向こうに富士山が見えます
旭岳に到着
八ヶ岳方面がよく見えます

燕頭山(2105m)山頂に到着。

燕頭山を過ぎると木々の隙間から甲斐駒ケ岳が見えてきます。
地蔵岳(左)と甲斐駒ケ岳(右)

富士山も全容が見えてきました
鳳凰小屋に到着

早速テントを張ります

地蔵岳

この斜面でカモシカと遭遇
拡大してみたところやっぱりカモシカですね
地蔵岳に到着
地蔵岳に祀られているお地蔵様。後ろに見えるのは甲斐駒ケ岳。
オベリスクを登り、稜線を見下ろしたところ
富士山と観音岳
蓼科と八ヶ岳

白峰三山
仙丈ケ岳、アサヨ峰、甲斐駒ケ岳

(2日目)

一晩中風が強く、テントが飛ばされないか不安でした。夜明け前、風が弱まったすきにテントを撤収して出発しました。前日に下りてきた道を登って鳳凰小屋分岐まで行き、観音岳〜薬師岳の稜線を歩きます。稜線に出るとやはり風が強く、時々の突風で体が浮きそうになるくらいでした。

結局2日目は誰にも会わず、朝焼けに染まる地蔵岳や甲斐駒ケ岳、仙丈ケ岳、白峰三山、八ヶ岳や奥秩父の山々など360度の展望をひとり占めしながら歩くことができました。

朝日をあびる甲斐駒ケ岳(左)と地蔵岳(右)

仙丈ケ岳

日の出は富士山の左側から


観音岳山頂を目指して歩きます
観音岳山頂に到着

薬師岳を目指します

北岳が間近に見えます
薬師岳山頂に到着


帰りは薬師岳から中道とういうルートを下りました。中道は標高差があり、距離が長く、展望に乏しいルートで、標高2,000m付近までは雪に覆われていました。数日前に付いたと思われる2~3人分のトレースが残っていましたし、雪の深さは足首くらいでしたので、特に問題なく歩けましたが、コースタイムを1時間程オーバーしてしまいました。雪が深くなるなど条件が変わると時間的、体力的にかなりきついルートになるかもしれません。

登山口まで下りてから青木鉱泉までは林道歩きになりますが、青木鉱泉から車を停めている御座石鉱泉へ行くには、ひと山越えなくてはならず、地図で破線で示されているルートを歩く必要がありました。このルートは一気に登って、うっすらトレースのある草むらを歩き、最後は急斜面を一気に下るのですが、これまでに累積標高で2000m程下った後に200mくらい登り返す必要があるので、とてもきつく感じました。


中道を下ります。トレースがありました。

木々の間から景色が見えるところもありますが全体的に展望に乏しいルートです。
振り返ると結構急坂です

標高が下がって雪が無くなってからも急坂が続きます
登山口に下りてからは青木鉱泉まで林道をあるきます 
右上が薬師岳山頂方面。下りてきた長い尾根を振り返ります。
青木鉱泉に到着。この時期は営業していないようです。

青木鉱泉から御座石鉱泉への道は急坂を登ります

トレースのある草むらを歩きます

急坂を下りれば御座石鉱泉に出られます

バスが運行している時期でしたら薬師岳の後、夜叉神峠まで下るルートを歩いたかもしれませんが、今回は自家用車でアクセスしたため周回ルートをとりました。

早めに下山できたのでのんびり温泉に入って帰りましたが、正月休みの後半だったためか道路混雑も無く快適な旅になりました。いつか甲斐駒ケ岳~アサヨ峰~地蔵岳も繋げたいです。


最後に、通ったルートのメモと地図。
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2016年1月3日(日) 晴れ
御座石鉱泉 8:41
西ノ平 9:15
旭岳 10:27
燕頭山 10:54
鳳凰小屋 12:17(昼食、テント設営など、70分程休憩)
地蔵岳 14:15(オベリスクを上るなど30分ほど過ごす)
鳳凰小屋分岐 15:34
鳳凰小屋 16:01

御座石鉱泉~鳳凰小屋
https://goo.gl/iOr6II

鳳凰小屋~地蔵岳~鳳凰小屋分岐~鳳凰小屋

https://goo.gl/tmL9nf


2016年1月4日(月) 晴れ
鳳凰小屋 5:51
鳳凰小屋分岐 6:41
観音岳山頂 7:13(20分ほど過ごす)
薬師岳山頂 7:52
中道登山口 12:10
青木鉱泉 12:48
御座石鉱泉 13:41

鳳凰小屋~観音岳~薬師岳~青木鉱泉~御座石鉱泉
https://goo.gl/en5cfx


2015年12月20日日曜日

工具いろいろ(その2)

前回から時間が経ってしまいましたが、引き続き工具の写真を貼っていきます。

トラスコ中山のT-190という小型の工具箱は、ちょっとした小物を入れるのにちょうど良いので愛用しているのですが、今回はそれに1/4角ソケットツールと1/4六角ビットなどを詰められるだけ詰めた例をご紹介します。

工具箱というよりは、ちょっとした宝石箱です。これを眺めながらお酒をいくらでも呑めます(笑)



トラスコ中山のT-190という小型の工具箱に詰められるだけ詰めてみました。

上層部のスパナやハンドル類を出してみました。底の方にはソケットとビットがびっしり。

すべて出したところ。ぎりぎりですが、これだけの工具を入れることができます。
1/4角ソケットはドイツのスタビレーが中心。
ソケットホルダーの一番左にあるものがハゼットのチタンコーティングで2.5mmの六角。
最下段の軸が長い六角はスイスのPB。

1/4六角ビット関連。ハンドルはProxxonとPro-Auto(スエカゲ)。
ビットはPro-Autoのセットものを中心に、Anex(兼古製作所)の六角レンチビットを追加。
プラスドライバは、Weraのダイヤモンドコーティングビットや、Snap-onのACRビットも加えています。
ビット用ドライバーハンドル2種(WeraとPB)、ソケット用ドライバーハンドル(PB)を用意。
上段の両口スパナはスタビレー、下段のカラフルな六角レンチはPB
上段のラジオペンチはクニペックス。
下段のロッキングプライヤーは、BluePoint(スナップオン)のものでスペイン製。

1/4角ソケット用のスライドバーハンドルはハゼットで、INOXタイプのもの。

1/4角ソケット用のスピンナーハンドルはKTCの汎用タイプ。手ごろでよいです。

Pro-Auto(スエカゲ)のトライアングルレンチ TW-104。
特殊な形状で1/4六角ビットが入るだけではなく、1/4角のソケットツールの差込にもなります。
ラチェットになっているので、いろんな使い方がありそうです。

数回にわたり工具について書きました。
工具は大事に使えば長く使えるものですが、細かいものは無くしてしまいがちです。ビットのような細かいものでも毎回買い直すと無駄になるので、小型の工具箱に整理しておくことが良いと思います。
山の道具のパッキングに通ずるものがありますね。

(おわり)



2015年12月5日土曜日

工具いろいろ(その1)

前回に引き続き工具の事を書きます。

私は昔、原付や250ccのオートバイに乗っていました。通勤にも使用していましたが、ツーリングにもたくさん行っておりましたので、一ヶ月の走行距離は2,000kmくらいでした。

それくらいの走行距離になると、すぐにオイル交換やチェーンの調整、スプロケットの交換、クラッチケーブルの調整・交換などが必要になります。

最初はオートバイ付属の車載工具であれこれしようとしましたが、まったく歯が立たないことを思い知らされたので、少しずつ良い工具に買い替えていきました。

工具を揃えてからは、ある程度のことは自分でメンテナンスをするようになりました。オートバイは随分昔に手放しましたが、現在でも公私共に、ちょっとした機械のメンテナンスは自分で行わないと気が済まず、常に身の回りにお気に入りの工具を置いています。

そんなわけで身の回りの工具の一部を写真に収めてみましたのでご紹介したいと思います。結構な量になったしまったので、2回に分けて掲載したいとおもいます。

PB(スイス)のドライバー。基本はこの形のグリップですね。

こちらもPBのドライバー。マルチクラフトという太目のグリップ。私が最初に買ったのはこれ。

PBの精密ドライバー

PBの精密ドライバーは差し替え式のものもあり便利

PBのショックレスハンマー。これも便利。

PBの柄の長い六角レンチ。柄が長いと硬いネジも回せます。

左は最近購入したWera(ドイツ)の六角レンチ、右はKTC(日本)の一般的な長さのもの。

六角レンチの比較。左がPB、右がWera。写真ではわかりにくいですが、WeraはHex-plusといって、ボルトに面で接触するような工夫がなされ、ボルトにやさしいとの事。

左がPB、真ん中がWeraの950L、右がWeraの950SPKL。

Weraは950SPKL(写真右)が有名。しかし950SPKLは軸が太く、例えば小さなイモネジをまわす時は先端が見にくいため、私は左の950Lのように軸が太くないものを好んでいます。

スタビレーの六角ソケット。これも持っていると心強いです。

スタビレーで最初に衝撃を受けたのは75度オフセットのメガネレンチ。
バイク整備ではこれを愛用しました。

スタビレーのコンビネーションレンチ。8、10、12,13,14,17,19mmの7本。
これはソフトグリップと呼ばれている15シリーズで現在は廃番。

ちなみに長さは14シリーズと同じ。

スタビレーのボックスレンチ。昔のグリップ。

スタビレーの昔のグリップ(二世代前?)はとにかく地味。でも私はこれが好き。

スウェーデンのバーコのモンキーレンチ。上下ともにスウェーデン製。
下のものはかなり古いはず。
今販売されているものはスペイン製になってしまったとかで少々残念。

挟み物工具の定番、ドイツのクニペックス

挟み物の中でよく使うのがウォータポンププライヤー。
上からクニペックス(ドイツ)、トップ工業(日本)、VBW(ドイツ)

トップ工業の水栓プライヤーは水栓の化粧ナットを傷つけないよう、プラスチックの保護具がついています。

昔購入したVBW(ドイツ)のウォーターポンププライヤー

IRWINのバイスグリップ(ロッキングプライヤー)、元はアメリカのピーターセンというメーカーでしたね。一度銜えたら離しません。

口を開いたところ

S.E.K.(日本)のフレックスコンビネーションレンチ。
フレックスコンビネーションレンチはスナップオンのものが有名ですがとてつもなく高いです。
S.E.K.ことスエカゲツールやトップ工業など、日本のメーカーには安くて良いモノがあります。

KTC(日本)のラチェットハンドル。ギアがついているので、スパナよりも早回しができます。
これは汎用タイプですが、KTCには高級タイプの「ネプロス」というブランドもあります。

ラチェットハンドルは、ソケットやエクステンションバーをつけて使います。

KTCのソケットツール用のハンドル類とエクステンションバー。

つづく


 

Stahlwille(スタビレー)のOpen Ratchについて

今回は工具の事を書きます。

私はドイツのスタビレーというメーカーの工具を愛用しています。
スタビレーとの出会いは20年程前、西武新宿線の東伏見にあった阿部工具へ行った時でした。当時、阿部工具の店主がスナップオンの工場を見学に行った時に、そこで使われていた工具がスタビレーだったという話をしてくれて、それ以来スタビレーに対して特別な思いを抱くようになりました。阿部工具はとうに無くなってしまっているので、今となってはそのエピソードが本当かどうか知る由もないですが…(笑)

ちなみにスナップオンはアメリカのメーカーで当時、KTCやKo-kenなど日本製工具の4倍、ハゼットやスタビレー、ファコムなどヨーロッパ製工具の2倍程の価格で、強いブランド力をもつ憧れのメーカーでした。それと比較するとドイツの工具は質実剛健で見た目の華やかさにかけるためか、あまり人気が無いようでした。特にスタビレーは今でも日本のマーケットで成功しているようには見えません。

私はコンビネーションレンチやソケット類をスタビレーで揃え、それ以外もヨーロッパの工具を中心に揃えました。ドライバーや六角レンチはスイスのPBやドイツのWera、ペンチやプライヤーなどの挟み物はドイツのクニペックス、モンキーレンチはスウェーデンのバーコ…という具合です。

さて、今回久しぶりにスタビレーの工具をネットで見ていたら、目に留まったのがラチェットコンビネーションレンチでした。何件か工具店を見てまわりましたが、店頭になかったので楽天で一本だけ買ってみました。


Stahlwille Open Ratch

ラチェットコンビネーションレンチという工具はコンビネーションレンチのメガネ側にラチェット機構を組み込んだものです。この手の工具はかなり昔からあるのですが、ホームセンターで売られている安価な工具のイメージが強かったり、ラチェット部分が大きくて野暮ったいデザインだったりしたため、いまひとつ本気で使う気がしないものばかりでした。

しかし8〜9年くらい前からでしょうか。ラチェット部分の小型化が進み、日本のKTCをはじめ、ドイツのハゼットなど一流メーカーから洗練されたものがラインナップされるようになりました。私はその頃にハゼットや日本のトップ工業のものなどをいくつか手に入れましたが、これはこれでソケットツールとは違うシーンで活躍してくれるので、非常に使いやすい工具だということに気づかされました。

今回購入したスタビレーのラチェットコンビネーション『Open Ratch』ですが、手にした時の感触はまさにスタビレー。梨地仕上げとひとくくりにされてしまいがちですが、一般的な工具のざらっとした梨地仕上げよりもスタビレーのそれは滑らかで独特な感じです。ラチェットの切り替えレバーも他のメーカーとは異なりボタン状のものになっています。

しかし手にとってしばらく眺めて、スタビレーの普通のコンビネーションレンチと比較してみたときに、「あれれ?」と思うことが二つありました。

一つ目は、"Made in Germany"の刻印がないこと。
二つ目は、オープン側のあごのオフセット位置が、スタビレーの特徴を備えていないこと。

一つ目のドイツ製の刻印がない点については、以前買ったハゼットのものも改めて見てびっくり。こちらにも無いではありませんか!今まで気がつきませんでした。きっとラチェット部分は台湾製とかだったりするんでしょうかね。

もっといただけないのは二つ目の特徴で、これではスタビレーとは別物になってしまっています。

そんなわけで細かく見ると残念な点もありますが、触った感じはスタビレーそのものですし使用感も悪くありません。これから良質なラチェットコンビネーションレンチを購入しようと考えている方は、ハゼットやKTCなどと比較してお好みのものを選ぶと良いと思います。


長さはコンビネーションレンチOpen Box 14シリーズ(下)と同じくらい

なぜかOpen Ratch(上)には、裏に"MADE IN GERMANY"の刻印が無い

ハゼットのラチェットコンビネーションレンチと通常のコンビネーションレンチを比較。見た目はほぼ同じ。

しかしハゼットのラチェットコンビネーションレンチにも"GERMANY"の文字が無い

こちらは2007年のスタビレーのカタログから。
一般的なスパナ(左)と、スタビレーのスパナ(右)の形状の違いを説明する図

左がスタビレーのOpen Box 14シリーズで右がOpen Ratch。
なぜか後者はスタビレーのスパナの特徴を備えていない。