2011年6月21日火曜日

装備について5(食器)

アウトドアで使う食器には、アルミ、チタン、ステンレス、ホーロー、プラスチックなどがあります。
機能としては、直接火にかけられることと、軽量であることが求められるため、アルミか、チタンの製品が多いです。


以前は、アルミが主流でした。アルミは熱伝導率が高く、調理に適していますが、アルツハイマーになるという風評のせいか、最近ではチタンに主役の座を奪われた感じがあります。


チタンは以前より価格がこなれてきましたが、アルミよりずっと高価です。また熱伝導率が低いので、直接火にかける調理には向いていないと思います。私はよく米を炊きますが、アルミでうまくいっても、チタンでは米と器の底をを焦がすことが多いです。


しかし熱伝導率が低いことはデメリットだけではありません。器やスプーンなどの場合、加熱されにくいので、手や口に触れたときに、火傷しにくいです。他には、金属臭がしないことも好まれる要素の一つかもしれません。ですので、予算が許すのであれば、フォークやスプーン、マグカップは、積極的にチタンを選ぶと良いでしょう。


前回のブログで、調理器具についてご紹介しましたが、何を調理するかによって、道具選びは変わってくるかと思います。荷物を自分で背負って旅や登山をする場合、食事の楽しみを犠牲にしてでも、荷物の軽量化が必要だったり、調理の手間や片付けの手間を省きたい、ゴミも減らしたいなどの理由から、フリーズドライ食品やアルファ米を利用するケースが多くなります。この場合の調理器具と食器には、湯を沸かすという役目さえ果たしてくれれば良いので、器は多くても2つ程用意するだけで良いかもしれません。湯を沸かすだけなら、熱伝導率の低いチタンでも、全く問題ありません。


米を炊く場合は、蓋付きの器が必要です。蒸らしている間などに、汁物などを同時に調理したいでしょうから、他にも湯を沸かすための器が必要になるかと思います。このような場合、ちょっとした器として、シェラカップや、火にかけられるマグカップがあると便利です。


シェラカップ。
飲み物を温めるだけではなく、簡単な調理にも使いやすい形状。

食器類は、収納性能についても良く考えたいです。複数の器を同時に収納できたり、ストーブなど、調理器具や、それらの燃料であるガスカートリッジを収納できるかが、重要なポイントだと思います。


以前のブログで書きましたが、snow peak のチタントレック700に、イワタニプリムスの114ナノストーブ(カートリッジは110型)、snow peakのチタン先割れスプーン(ショート)の組み合わせが、今の私のベストです。しかし、チタントレック700の蓋は、器として使用できないため、追加でチタン製のシェラカップなどがあると、さらに便利かもしれません。


再掲:snow peakチタントレック700に適した組み合わせ

以下、私が今まで使ってきた装備を載せます。販売終了しているものもありますが、お許しください。

左上:snow peak ワッパーコンボ(販売終了品)・・・アルミ
左下:Trangia メスティンS・・・アルミ
右上:evernew チタンクッカー深型L・・・チタン
右下:snow peak チタントレック700・・・チタン

snow peak ワッパーコンボは、これだけの物が効率よく収納できます。
※ストーブとガスカートリッジは別売り。
撮影時の都合で、他社製品のストーブを使用しました。

まず、まな板を底に敷き、スプーン、フォーク、ナイフのセットを置きます。


スプーンとフォークの出っ張りを、ガスカートリッジ底部の凹みに
逃がすという技に感動すら覚えます。
※250型のガスカートリッジが入ります。

チタン製のシェラカップはハンドルが折りたたみ式で、
ガスカートリッジにかぶせるようにして収納します。
ストーブは、イワタニプリムスの2243程度のサイズが入ります。


こちらは、evernewのチタンクッカー深型L
米を炊いて、底が焦げついたままになっています。
最近のモデルには、セラミック加工をしているものもあるようです。
evernewのチタンクッカー深型Lも250型のガスカートリッジと
イワタニプリムスの2243ストーブが入ります。


トランギアのメスティンSは、アルミ製で、比較的安価です。
収納面では、ガスカートリッジが入らないので、
エスビットを入れて、非常用装備にしています。
アルミのスプーンとフォークは「西ドイツ」のユンガー製。
これを知っている人は同世代ですね、きっと。

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