調理用のストーブ(バーナー、コンロ)に使う燃料は、主に以下のタイプがあります。
1.液体燃料(ホワイトガソリン、レギュラーガソリン、灯油、軽油、アルコールなど)
2.カートリッジタイプのガス
3.固形燃料
それでは、タイプ別に見ていきましょう。
1.液体燃料を使用するもの
【ガソリン】
90年代半ば頃、私がオートバイのツーリングや、バックパックの旅をしていたころですが、ちょっとしたアウトドアブームがありました。当時、オートキャンプが中心だったと思いますが、ホワイトガソリンを使うコールマンのツーバーナーが、調理器具の代名詞のような存在でした。
コールマンは、燃料タンクとバーナー部分が一体になっていて、燃料タンクにポンプで圧力をかけた後に、バルブを開き、燃料を噴出させて点火するのですが、ガソリンストーブとしては、取り扱いが楽で人気がありました。
その頃、私が北海道ツーリングをした時に、当時販売されていた小型のワンバーナータイプの、ピーク1ストーブというモデルがライダーの間で絶大な支持を得ていました。
しかし私は今までガソリンストーブを使ってきませんでした。当時欲しかったのですが、ガスカートリッジタイプのストーブよりも本体価格が高かったことと、重量が重いため、バックパックの旅には不向きであることが理由で、購入しませんでした。
それでも冬山に登る方(ご年配の方ですが…)に聞くと、冬山ではガスカートリッジタイプのストーブでは火力が弱くなってしまうとのことで、ガソリンストーブのオプティマス8Rを永年愛用していると聞きました。私は本格的な冬山に登るわけではありませんが、最近になってガソリンストーブへの興味が湧いてきました。
オプティマス8Rはすでに販売中止(2005年頃)になっていますが、それ以外の主な現行ガソリンストーブを記しておきます。
《タンク一体型》
オプティマス…123Rスベア
コールマン…フェザーストーブ(442-726J)、スポーツスター(508A700J)
《タンク分離型》
オプティマス…Nova、Nova+
プリムス…エクスプレスVFスパイダーストーブ
MSR…ウィスパーライト、ドラゴンフライ、XGK-EX
スノーピーク…ギガパワーWGストーブ
新富士バーナー(SOTO)…MUKAストーブ
【アルコール】
アルコールストーブといえば、大抵の人は真っ先にトランギア(スウェーデン)というメーカーを思い浮かべるはずです。何十年もモデルチェンジを行っていないトランギアですが、それだけに安定した性能を持っているといえます。
しかしアルコールストーブは火力が弱いイメージがありました。トランギアの場合、効率良く、安定した火力を発揮させるために、ストームクッカーという、風防&ゴトクを備えた少々大掛かりなシステムを用意しています。このシステムは、食器も含む魅力あるセットなのですが、一式を揃えると、総重量がかなり重くなってしまいます。
従来はアルコールストーブと言えばトランギアしか無く選択肢が少なかったため、アルコ-ルストーブがあまり選ばれてこなかったのでは無いかと思っています。
しかし最近では、大きく状況が変わりました。EvernewやVargoからチタン製で軽量なものが発売されたり、アルミ缶で自作する方法がネットで広まったり、カーボンフェルトにアルコールを染み込ませて燃焼させるという新たな手法も出てきたりして、アルコールストーブが、一躍流行のストーブの座に返り咲いたのです。
アルコールストーブの再評価により、トランギアタイプのアルコールストーブにも様々なメーカーから軽量のゴトクや風防が用意されるようになり、ますます楽しい状況になっています。
このあたりは、追って詳しく紹介していきましょう。
・・・しかし火力調整が困難な場合が多いので、湯を沸かす用途限定、と考えた方が無難だと思います。
2.カートリッジタイプのガスを使用するもの
私は、お米を炊くことが多く、火力調節をし易いものが必要だったため、ずっとこのタイプのストーブを愛用しています。メーカーはプリムス(スウェーデン)です。
ガスストーブは点火や火力調整の面で扱いやすいことがメリットですが、空のカートリッジがゴミになること、ガスの残量が把握しにくいこと、燃焼中、カートリッジが冷え続けるため、使い続けると火力が落ちること・・・などがデメリットにあげられます。
ガスはカートリッジの規格がメーカーにより違うので、カートリッジが手に入りやすいメーカーが良いと思います。また安全性の問題も考えると、安いなどのメリットがあったとしても怪しいメーカーは避けたいです。どれが良いかと聞かれれば、やはりプリムス(イワタニプリムス)を薦めます。
3.固形燃料を使用するもの
固形燃料は、液体燃料と比べると断然取り扱いが楽です。非常用という位置づけのような気がしますが、お湯を沸かす程度であれば、積極的に使用したいですね。ドイツのエスビットというメーカーのものが有名で、私はそれ以外のものを良く知りません。
エスビットのデメリットは“すす”が出て、煙が臭いことでしょうか。
最近では、各社から軽量なゴトクが用意されていますが、アルコールストーブとしての役割を兼ねて設計されているものも多くあり、それらは、アルコール(液体)、エスビット(固形)の両方が使えて利便性が高いです。
アルコールストーブといえば、大抵の人は真っ先にトランギア(スウェーデン)というメーカーを思い浮かべるはずです。何十年もモデルチェンジを行っていないトランギアですが、それだけに安定した性能を持っているといえます。
しかしアルコールストーブは火力が弱いイメージがありました。トランギアの場合、効率良く、安定した火力を発揮させるために、ストームクッカーという、風防&ゴトクを備えた少々大掛かりなシステムを用意しています。このシステムは、食器も含む魅力あるセットなのですが、一式を揃えると、総重量がかなり重くなってしまいます。
従来はアルコールストーブと言えばトランギアしか無く選択肢が少なかったため、アルコ-ルストーブがあまり選ばれてこなかったのでは無いかと思っています。
しかし最近では、大きく状況が変わりました。EvernewやVargoからチタン製で軽量なものが発売されたり、アルミ缶で自作する方法がネットで広まったり、カーボンフェルトにアルコールを染み込ませて燃焼させるという新たな手法も出てきたりして、アルコールストーブが、一躍流行のストーブの座に返り咲いたのです。
アルコールストーブの再評価により、トランギアタイプのアルコールストーブにも様々なメーカーから軽量のゴトクや風防が用意されるようになり、ますます楽しい状況になっています。
このあたりは、追って詳しく紹介していきましょう。
・・・しかし火力調整が困難な場合が多いので、湯を沸かす用途限定、と考えた方が無難だと思います。
2.カートリッジタイプのガスを使用するもの
私は、お米を炊くことが多く、火力調節をし易いものが必要だったため、ずっとこのタイプのストーブを愛用しています。メーカーはプリムス(スウェーデン)です。
ガスストーブは点火や火力調整の面で扱いやすいことがメリットですが、空のカートリッジがゴミになること、ガスの残量が把握しにくいこと、燃焼中、カートリッジが冷え続けるため、使い続けると火力が落ちること・・・などがデメリットにあげられます。
ガスはカートリッジの規格がメーカーにより違うので、カートリッジが手に入りやすいメーカーが良いと思います。また安全性の問題も考えると、安いなどのメリットがあったとしても怪しいメーカーは避けたいです。どれが良いかと聞かれれば、やはりプリムス(イワタニプリムス)を薦めます。
1995年頃購入したイワタニプリムスIP-2243SWFA
900km徒歩の旅で使用。
写真は、延長ゴトク(2243EXT)や、フレームインジケーター
などのオプションパーツを装着した状態。
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私の2代目プリムスは、湯沸し中心で軽量化重視。
この「114ナノストーブ」は、現在のプリムスのラインナップで一番軽いです。
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3.固形燃料を使用するもの
固形燃料は、液体燃料と比べると断然取り扱いが楽です。非常用という位置づけのような気がしますが、お湯を沸かす程度であれば、積極的に使用したいですね。ドイツのエスビットというメーカーのものが有名で、私はそれ以外のものを良く知りません。
エスビットのデメリットは“すす”が出て、煙が臭いことでしょうか。
最近では、各社から軽量なゴトクが用意されていますが、アルコールストーブとしての役割を兼ねて設計されているものも多くあり、それらは、アルコール(液体)、エスビット(固形)の両方が使えて利便性が高いです。
開くとゴトクになる金属のケース。中央に燃料を2個置いたところ。
このケースと燃料がセットになったものでも1,000円ちょっと。
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最近は、もっと軽量なゴトクが出てきました。これもエスビット社のもの |
閉じるとこんな感じでかなり軽量コンパクト |
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